「野生種」はどう定義できるか、千葉県バイオ会議のテーマは植物ゲノム【GreenInnovation Vol.308】

(2016.05.26 18:00)
河田孝雄

 1カ月ぶりにGreenInnovationメールでお目にかかります、日経バイオテク編集の河田孝雄です。

 今日2016年5月26日(木)は、10時から12時まで霞が関で開催された消費者庁の「第5回機能性表示食品制度における機能性関与成分の取扱い等に関する検討会」を傍聴しました。この検討会は毎回傍聴希望者が多いため、抽選で1社1人のみの参加が認められていまして(報道機関も同じ条件です)、今回初めて、傍聴できました。

 2015年4月から始まった機能性表示食品制度がちょうど1年間を経過した時点での施行状況を、消費者庁が説明した後で、主要議題である「機能性関与成分が明確でない食品の取扱いについて」1時間余り議論しました。

 既に機能性表示食品の届け出が受理されている、イチョウ葉や甘草などの植物エキスが議論に多く出てきました。17人の委員のうち数名が欠席でした。欠席なさった公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)理事の宮島和美さんは、おそらく、今日竣工したフェンケル総合研究所第二研究所の竣工式に参加なさったのでは、と推測しております。

 植物エキスの関連では、スペイン産の赤パプリカの記事を最近まとめました。そちらもご覧ください。

[2016-5-20]
内閣府ImPACTで表彰された赤パプリカ抽出物をグリコが事業化京大にゆかりの生産開発科学研究所が基礎研究
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/05/20/00752/

 今週月曜日(5月23日)は、千葉市幕張で、千葉県バイオ・ライフサイエンス・ネットワーク会議の平成28年度総会・事例報告会が開催され、事例報告会では、植物ゲノム関連の事例3件が報告されました。

 かずさDNA研究所技術開発研究部ゲノム情報解析グループ長の平川英樹さんは「植物のゲノム解読とデータベースの統合化」、大阪大学大学院医学系研究科特任教授の中谷明弘さんは「植物統合データベースにおけるオルソログ情報の活用と可視化」、かずさDNA研究所先端研究部植物ゲノム・遺伝学研究室主任研究員の白澤健太さんは「植物ゲノム情報の種苗・食品産業への活用方法」と題する報告を行いました。

 最新のゲノム解析の手法の解説もあり、とても参考になりました。特集も含め記事とりまとめに反映してまいります。

 ネットワーク会議の会長をつとめているかずさDNA研究所の大石道夫理事長は、「野生種」というものはどのように定義できるのか、という旨の質問を、平川さんに投げかけていました。ゲノム解読が簡便になってきているので、ゲノム情報を考慮した定義のようなものが必要になってくるのではないでしょうか。カルタヘナ法やゲノム編集も大いに関係します、本質的な課題ではと思います。

           日経BP社
           日経バイオテク編集
           河田孝雄

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