【機能性食品 Vol.359】

林原が「ファイバリクサ」発売、小林製薬がクルクミン「健脳ヘルプ」、オリーブ葉ポリフェノール届出

(2018.11.16 09:30)
河田孝雄
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 定例の保健機能食品のアップデイト情報です。2週間分です。

 機能性表示食品では先々週の金曜日(2018年11月2日)に6件(届出番号:D179からD184)、次いで先週水曜日(11月7日)に9件(D185からD193)、先週金曜日(11月9日)に10件(D194からD203)、今週水曜日(11月14日)に2件(D204とD205)の届け出受理を消費者庁が公表しました。更新日はいずれも水曜日と金曜日です。

 このうち新規性が高そうな届け出を紹介します。

 小林製薬のサプリメント「健脳ヘルプ」(届出番号:D189、届出日:2018年9月13日)は、機能性関与成分が「クルクミン」。カレー粉によく入っている黄色色素のウコン(ターメリック)のポリフェノール成分です。「クルクミンは、年齢とともに低下する認知機能の一部である記憶力(日常生活で生じる区御堂や判断を記憶し、思い出す力)や注意力(注意を持続させて、一つの行動を続ける力)を維持する機能があることが報告されている」旨を表示します。

 クルクミンの1日摂取量は64mg。原料は、Verdure Sciences社製の「ロングヴィーダ」。クルクミンと食用油脂を混合した素材で、クルクミン16%で規格化しているとのことです。

 小林製薬の機能性表示食品は、3週間前のこのメールにて、血圧高め対策の「杜仲葉由来ゲニポシド酸」を機能性関与成分とする「杜仲源GX」(D160)を紹介しました。同社6件目の届け出となった、健脳ヘルプは新製品のようですね。

 機能性関与成分にクルクミンを含む届け出は、今回の小林製薬が4件目ですが、認知機能での届け出は今回が初めてです。

 クルクミンを機能性関与成分とする届け出は、セラバリューズ(東京・千代田)が1件、ハウスウェルネスフーズが2件あります。

 セラバリュースのサプリメント「肝臓の健康にセラクルミン」(A172)の機能性表示は、「クルクミンが含まれるので、健康な人の肝臓の機能の一部である肝機能酵素(GOT、GPT、γGTP)に対して健常域で高めの数値の低下に役立ち、健康な甘草の機能を維持する」旨です。

 ハウスウェルネスフーズの2件は「クルクミン&ビサクロン」シリーズのドリンク(D17)とサプリメント(D137)で、機能性関与成分は「クルクミン、ビサクロン」。「クルクミンとビサクロンが含まれており、健康な人の肝機能を評価する指標である酵素値の一部の改善に役立つ機能がある」旨の表示を届け出しました。

 届出資料の内容を見ると、小林製薬がクルクミンの届け出の準備を早くから行っていたことが分かります。

 研究レビューをとりまとめるための文献データベース検索を行った時期が2年半以上前なのです。最終検索日は、PubMedが2016年1月29日、J-DreamIIIと医中誌Webが2016年2月5日と、届出資料に記載されています。最終的に、データの統合に用いた文献数は1件で、オーストラリアで行われたものです。除外文献リストは231報と充実しています。

 今回もう1つ紹介する機能性表示食品の届け出は、東洋カプセルのサプリメント「オリーブのちから」(D195、2018年9月14日)です。

 機能性関与成分は「オリーブ由来ヒドロコシチロソール」。「オリーブ由来ヒドロキシチロソールは抗酸化作用を持ち、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が酸化され酸化LDLコレステロールになることを抑制させることが宝庫校されている」旨の機能性表示を届け出しました。

 表示する機能性に「抗酸化」を含むのは、これが4件目ですね。

・サントリーウエルネス「セサミンEX」(A246)
・富士フイルム「飲むアスタキサンチンAX」(B294)
・富士フイルム「ASTALIFT」(B305)
・東洋カプセル「オリーブのちから」(D195)

 ただし、最初のセサミンEXは、2018年9月に撤回されましたので、有効届け出は3件です。

 機能性関与成分名に「オリーブ」が登場したのは、オリーブのちからが初めてですが、「機能性関与成分を含む原材料名」にオリーブを含むのは先に1件、届け出がありました。グレーシャスの肥満対策のサプリメント「プロシア8」(B587)で、機能性関与成分は「リンゴ由来プロシアニジンB2、オレアノール酸」です。

 オレアノール酸は分子量456程度で、トリテルペンに分類されますが、ポリフェノール成分の1つといってよいようです。ヒドロキシチロソールは分子量は154です。

 東洋カプセルが、機能性表示食品を届け出したのは、オリーブのちからが初めてですが、機能性表示食品の製造者としては実績があります。上記のセラバリュースの「肝臓の健康にセラクルミン」(A172)の製造者2社のうちの1社です。

 最後に、NAGASEグループの林原が、消費者向け商品「スマート生活応援サプリ」シリーズを新発売することを紹介します。

 その第1弾は、イソマルトデキストリンを主成分とする水溶性食物繊維を顆粒にした「ファイバリクサ顆粒」で、2018年11月27日発売です。「バイオの林原が開発した水溶性食物繊維を溶けやすい顆粒状にした食物繊維加工食品。主成分はイソマルトデキストリン。トウモロコシなどに含まれるでん粉に酵素を作用させて作った食物繊維」と説明されています。

 シリーズ第2弾は、柑橘ポリフェノール(糖転移ヘスペリジン)を使用した「へすぺり美人」を2019年1月に発売する予定とのことです。

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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