画像のクリックで拡大表示

 まずは、食品の機能性解析で重要度を増しているエピジェネティクス、エピゲノムの新しい分析法などを紹介する記事をとりまとめたので紹介します。ChIP法の進化形のCut&Run法や、Hi-C法の進化形のSPRITE法も登場しました。技術革新は目覚ましいですね。

日経バイオテク2018年10月22日号○特集
次世代エピゲノム創薬
クロマチン解析のChIPやHi-Cが進化、技術革新で創薬への応用に期待
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082400016/101700066/

(2018.10.24)
次世代エピゲノム創薬◎特集連動
平野達也氏と胡桃坂仁志氏、「教科書を書き換えろ!」を編集
「染色体の新常識、ポリマー・相分離から疾患・老化まで」発刊
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/18/10/24/04895/

(2018.10.25)
次世代エピゲノム創薬◎特集連動
生体の科学が「蛋白質・核酸の分子修飾」を特集
ポストゲノムの幕開け前後からの知識体系とりまとめ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/18/10/25/04901/

 次に、定例の保健機能食品などのアップデイト情報です。

 機能性表示食品はこの1週間では、先週金曜日(2018年10月19日)に7件(届出番号はD150からD156)、今週水曜日(10月24日)に8件(D157からD164)の届け出受理情報を、消費者庁が公開しました。

 特定保健用食品(トクホ)は10月24日に、8品目が表示許可になりました。これで、トクホの品目数は1065(許可1064+承認1)になりました。

 また、消費者庁は10月22日、特別用途食品の「えん下困難者用食品」としてニュートリー(三重県四日市市)の3品目の表示を許可したことを発表しました。これで、ニュートリーのえん下困難者用食品の件数は12になりました。

 これで、特別用途食品の表示許可件数は合計57になりました。食品群別の内訳は、病者用食品が34、乳児用調製乳が8件、えん下困難者用食品が15件です。

 このうち病者用食品の内訳を紹介すると、許可基準型が、低たんぱく質食品11件、アレルゲン除去食品6件、無乳糖食品4件、総合栄養食品5件で、個別評価型が8件です。

 独自研究成果を活用できる個別評価型8件の企業別件数は、大塚製薬工場3件、キリンホールディングス2件、森永乳業2件、アサヒグループ食品1件です。

 今回のメールでは、これらのうち、機能性表示食品の届け出のうちの新たな機能性関与成分を紹介します。

 新規の機能性関与成分は、消費者庁が10月24日に公表した、小林製薬のサプリメント「杜仲源GX」(届出番号:D160、届出日:2018年8月31日)の機能性関与成分である「杜仲葉由来ゲニポシド酸」です。

(2018.10.25)
ゲニポシド酸はムスカリン様アセチルコリン受容体を介して副交感神経系に直接作用
小林製薬が血圧高め対策「杜仲源GX」の機能性表示を届け出
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/18/10/25/04900/

 杜仲(Eucommia ulmoides Oliv.)は、中国中央部起源の1属1種の落葉性木本類で、樹皮が生薬として利用されています。

 小林製薬は1日目安量に含まれる杜仲葉由来ゲニポシド酸が同じ85mgの飲料「杜仲源EX」を、特定保健用食品(トクホ)として販売しています。

 杜仲葉配糖体を関与成分とする杜仲茶のトクホ表示許可取得は、まずは1996年5月に日立造船、次いで99年6月に山之内製薬(現アステラス製薬)が取得しました。実際に杜仲の栽培から機能性研究を行っていたのは、広島県因島(現尾道市)に拠点を持つ日立造船でした。小林製薬は03年1月、日立造船と子会社の日立造船バイオから、杜仲茶を含む機能性食品事業を獲得しました。

 杜仲源GXの機能性表示の届け出に当たり、小林製薬は、杜仲葉由来ゲニポシド酸による血圧低下作用に関するシステマティックレビュー(SR)を行た研究レビューをとりまとめました。

 今回のメールでもう1つ紹介するのは、「カルピス」のスキンケア商品です。

(2018.10.24)
来年発売100周年の乳酸菌飲料「カルピス」からスキンケア商品
アサヒカルピスウェルネスが「Lactina」発売
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/18/10/23/04894/

 アサヒグループホールディングスのアサヒカルピスウェルネスが、スキンケア市場に参入します。1919年発売の乳酸菌飲料「カルピス」由来の乳酸菌Lactobacillus helveticus CM4株で牛乳を発酵させたLH発酵乳から精製したLH発酵乳ホエイを整肌保湿成分として配合したスキンケアシリーズ「Lactina(ラクティナ)」を2018年10月31日から発売すると発表しました。

 Lactinaシリーズは、クレンジング、洗顔料、化粧水、美容乳液の4品。通販チャネル「カルピス健康通販」限定で発売するとのことです。

 アサヒカルピスは、カルピスの研究に由来する独自の素材や技術を活用した健康志向対応の食品などをこの通販チャネルで販売しています。今後とも、乳酸菌や酵母などの有用な微生物の活用を通じて、人々の健康的な暮らしと生活の質の向上に貢献する商品の開発に取り組むとしています。

 プロバイオティクス素材である乳酸菌は、化粧品素材としても魅力が大きいようです。

 1935年に「ヤクルト」の製造・販売を開始したヤクルト本社は、1971年に化粧品の本格販売を開始しました。2018年3月期の化粧品の売上高は65億円ですね。

 アサヒグループホールディングスでは、アサヒグループ食品がスキンケアブランド「素肌しずく」を2012年から発売しています。アサヒグループホールディングスが化粧品市場での存在感を大きくしていきそうです。