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 まずは、定例の保健機能食品のアップデイト情報です。

 機能性表示食品は、この1週間では、2018年7月20日(金)に3件(届出番号:D27からD29まで)の届出情報を消費者庁が公表しました。これで、有効な届出件数は1350件程度になったかと思います。

 3件の中に、注目のプロバイオティクスヨーグルトがありますので、今週水曜日(7月25日)記事にて紹介しました。

(2018.7.25)
広島大の二川教授のL8020乳酸菌に「口腔内環境」の機能性表示
四国乳業がヨーグルトで届け出、三井物産と産総研とテクノスルガも寄与
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/18/07/25/04527/

 「らくれん」として知られる四国乳業は、この機能性表示のヨーグルトを9月以降に商品化するとのことです。

 「本品はラムノーザス菌L8020を含むので、口腔内環境を良好に保つ働きを助ける機能がある。オーラルケアに関心のある方、歯と歯ぐきの健康が気になる方に適したヨーグルト」という旨の機能性表示を行います。広島大学教授の二川

 このような口腔内ケアを機能性表示するプロバイオティクスヨーグルトとしては、2017年9月にオハヨー乳業が機能性表示食品の表示を開始した「ロイテリ ヨーグルト」(届出番号:C130)が知られています。「口腔内フローラを良好にするLactobacillus reuteri DSM17938株は歯ぐきを丈夫で健康に保つ機能が報告されている」という旨の機能性表示を行っています。こちらの菌株は、スウェーデンBioGaia社が世界中で事業化しています。

 今回のメールではもう1つ、乳酸菌の話題をお届けします。

 東京農業大学応用生物科学部准教授の梶川揚申さんらは、CRISPR/Cas9ベクターを用いることにより、乳酸菌の相同組換えによる変異株取得の効率を向上できることを見いだしました。東京農大世田谷キャンパスで開かれた日本乳酸菌学会2018年度大会で2018年7月13日に発表した内容を、記事にとりまとめました。

(2018.7.26)
東農大、CRISPR/Cas9で乳酸菌の形質転換効率を向上
CRISPR/Cas9によるDNA2本鎖切断の致死性を選択圧として活用
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/18/07/26/04530/

 CRISPR/Casシステムが原核生物に対して毒性が高いことを形質転換における選択圧に利用しました。逆転の発想ともいえるのでは、と思います。

 乳酸菌での成果は、米University of Wisconsin-Madisonの2014年のロイテリ菌に関する論文(Nucleic Acids Res. 2014;42(17):e131.)が最初のようです。