【機能性食品 Vol.343】

キッコーマンの血圧高め対策醤油が1日分8円に、ライオンがラクトフェリンに「腸まで届ける」追加

カゴメが生鮮食品トマトに機能性表示
(2018.07.13 08:00)
河田孝雄
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 今日(2018年7月13日)と明日は、東京農業大学の世田谷キャンパスで開催の日本乳酸菌学会2018年度大会を取材します。

 乳酸菌やビフィズス菌の菌株名に注目した記事とりまとめを進めております。

 1週間前のメールにてお知らせした数値を更新します。PubMed検索にて、乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスに関連するキーワードの文献ヒット数は、次の通りです。1週間で少しずつ増えました。

※PubMed検索結果(カッコ内は1週間前)

prebiotics:3679報(3668報)
probiotics:1万8716報(1万8669報)
postbiotics:27報(26報)
synbiotics:769報(768報)
biogenics:61報(1週間前は検索せず)

 次に、定例の保健機能食品のアップデイト情報です。

 機能性表示食品については、この1週間では、2018年7月6日(金)に2件(届出番号:D19とD20) 、7月11日(水)に5件(D21~D25)の届出情報を公表しました。これで機能性表示食品の有効な届出件数は1345件程度になったかと思います。

 先々週と先週は、機能性関与成分の新規があったことに注目しましたが、今回は、カゴメの生鮮食品トマトと、機能性表示食品の最初の届け出である届出番号「A1」の製品について、ライオンが再度届け出を行ったことを紹介します。

 まずは、カゴメの生鮮食品のトマトです。

(2018.7.11)
カゴメ、生鮮食品のトマトに機能性表示
血圧高め対策のGABAを訴求、高知県で栽培
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/18/07/10/04467/

 機能性表示食品の有効な届け出件数は1300を超えていますが、そのうち生鮮食品はわずか15件です。食材の内訳は、ミカン6件(機能性関与成分は骨対策のβクリプトキサンチン)、もやし5件(骨対策の大豆イソフラボン)、米1件(血圧高め対策のGABA)、カンパチ1件(中性脂肪対策のDHA・EPA)、リンゴ(内臓脂肪対策のリンゴ由来プロシアニジン)、そして今回のトマト(血圧高め対策のGABA)です。

 次は、ライオンのラクトフェリンです。

 ライオンは、ラクトフェリンを機能性関与成分とする「腸まで届ける ナイスリムエッセンス ラクトフェリン」の届け出を出しました(届出番号:D23)。販売開始予定日は「2018年9月4日」と記載されています。

 2015年度から運用が始まった機能性表示食品の制度にて最初に届出受理を達成した、届出番号が「A1」の「ナイスリムエッセンス ラクトフェリン」に比べ、商品名をバージョンアップした製品のようです。2015年6月に機能性表示食品として販売を開始してヒットさせましたが、「腸まで届ける」という商品特徴を、商品名に加えました。

 届け出資料を比較して気が付いたのですが、1日目安量3粒中に含まれるラクトフェリンの量を増やします。A1では270mg、D23では300mgと記載されています。

(2015.6.25)
ライオンが届出番号「A1」の機能性表示食品を6月30日発売、腸に届けるコーティングに独自技術採用
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150625/185815/

 最後に、キッコーマンが機能性表示食品「いつでも新鮮 大豆ペプチド減塩しょうゆ(だし入り)450mL」(届出番号:C111)を2018年8月6日に新発売することを紹介します。

 注目は価格です。450mL入りの希望小売価格は440円。大豆ペプチド347mgを含む1日目安量8mL当たりの価格は8円弱です。

 2017年9月に発売した血圧高め対策機能性表示食品醤油の第一弾は200mL入りで、1日目安量当たりの価格は13円強です。同じ機能性関与成分で、2013年9月に発売した特定保健用食品(トクホ)「まめちから 大豆ペプチドしょうゆ」は個包装タイプで、1日目安量当たりの価格は117円弱です。

(2017.9.19)
キッコーマン、血圧高め対策の機能性表示「大豆ペプチド減塩しょうゆ」を発売
機能性関与成分の配合量はトクホしょうゆ「まめちから」と同一
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/09/17/03227/

 販売チャネルや包装と内容量が異なるので、単純に比較すべきではないのですが、1日目安量当たりの価格推移は、117円(2013年発売のトクホ)→13円(2017年発売の機能性表示食品)→8円(2018年8月発売の機能性表示食品)とまとめることができます。

 社会にも貢献しやすい、好ましい事業展開といえるのでは、と思います。

 醤油は日本が世界に誇れる食材の代表ですね。キッコーマンは1957年に米国へ本格的に進出し、各国・各地域の食文化と醤油との融合を図り、醤油が現地の家庭で日常的に使われる調味料になることを目指しています。海外に7つの醤油工場を持ち、キッコーマンの醤油は世界100カ国以上で販売されています。

 キッコーマンの2018年3月期決算では、売上高は国内1814億円、海外2521億円で、営業利益は国内118億円、海外257億円です。

 キッコーマンは2018年11月に、新スタイルのレストラン「KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO」を東京都千代田区の有楽町にて開店すると7月12日に発表しました。キッコーマングループの経営理念の1つである“食文化の国際交流”を体感していただけるレストランを目指すとのことです。

 最後に、日経バイオテク連載の機能性食材研究の記事もご覧ください。第55回では、ウニを取り上げました。

(2018.7.9)
機能性食材研究(第55回)
ウニ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082300007/070500029/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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