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 今週は、機能性表示食品のアップデイトの情報をお伝えします。この1週間で5件、新たな届け出受理が公表されました。

 2018年3月2日(金)に2件(届出番号:C383とC384)、3月7日(水)に3件(C385からC387まで)です。

 これにより、有効な機能性表示食品の届け出は1261件程度になったかと思います。

 この中から、生鮮食品の果物として「温州ミカン」に次ぐ2番目となった「リンゴ」と、加工食品ですが魅力的な「健康イクラ」を紹介します。

 リンゴは、つがる弘前農業協同組合の「プライムアップル!(ふじ)」(届出番号:C385、届出日:2018年1月15日)です。

 4月上旬から中旬頃から、「リンゴ由来プロシアニジンには、内臓脂肪を減らす機能があることが報告されている」という旨の機能性表示を開始します。3月22日にプレスリリースを出す、とのことです。

 機能性を検証する研究レビューでは、2つの論文が採用されました。日本健康・栄養食品協会の3人が文献検索や定性的研究レビューを実施し、エビデンスの総合評価は農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)農林水産物機能性評価委員会(6人の学識経験者で構成)が行いました。

 リンゴ「ふじ」は1個の可食部が300gで、この中に、プロシアニジンが110mg含まれるとのこと。

 アサヒ飲料が2016年に販売を開始した「お腹脂肪を減らす」機能性表示の飲料「アサヒ凹茶」と、機能性関与成分とその1日量は同じです。

 そもそも研究レビューで採用された2つの論文が、アサヒ飲料の関連ですから、納得なのですが、1日1個のリンゴ摂取が、内臓脂肪対策に役立つ、というのはとても魅力的ですね。

 生鮮食品の機能性表示食品は、これで合計14件になりました。14件の内訳は、「骨代謝のはたらきを助けることにより、骨の健康維持に役立骨対策に役立つ」βクリプトキサンチンを含む温州ミカンが5件、骨の成分の維持に役立つ機能がある大豆イソフラボンを含む「もやし類」が6件。

 この他に、血圧高め対策のGABAを機能性関与成分とする東京フーズクリエイトの精米「GABA芽ぐみ米(特殊三分づき米)」(C271、2017年10月19日)と、中性脂肪を低下させる機能があるDHA・EPAを機能性関与成分とするマルハニチロの生食用カンパチ皮無ブロック「よかとと 薩摩カンパチどん」(C314、2017年11月17日)があります。

 精米の方は、2018年3月から販売を開始していますが、スーパーマーケットの精米売場に並ぶのはこれから、とのことです。

 カンパチは、機能性表示食品の表示を追加した商品は4月以降に販売を開始するとのことです。

 今回、もう1つ紹介したいのは、井原水産の「健康イクラ」(C383、2018年1月11日)です。

 「DHA、EPAには血中中性脂肪を低下させる機能があることが報告されている。また、DHAには認知機能の一部である短期記憶(短時間で情報を保持し、同時に処理する能力)をサポートする機能があることが報告されている」という旨の機能性表示をした商品を、2018年5月から販売開始するとのことです。

 井原水産の機能性表示食品は、これが2件目。1件目の「健康数の子」(C2、2017年4月3日)で、2017年8月から販売開始しています。機能性関与成分は、イクラと同じDHA・EPAですが、数の子の機能性表示は「DHA・EPAには中性脂肪を低下させる機能があることが報告されている」旨だけです。短期記憶サポートの機能性表示は、今回のイクラで初めて実現しました。

 イクラの機能性を検証した「機能性の科学的根拠」の資料は60ページ規模の膨大な量なのです。研究レビューで、井原水産の顧問を務めている北海道大学名誉教授の棟方正信さんが、大きな役割を果たしたとうかがいました。

 ちなみに、「健康数の子」は商標登録できましたが、「健康イクラ」は商標を登録できなかったとのことでした。