【機能性食品 Vol.322】

キリンが体脂肪機能性表示のホップ炭酸飲料、花王が体脂肪と血圧のWトクホコーヒー

(2018.02.09 10:20)
河田孝雄
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 今回は麒麟麦酒(キリンビール)と花王の話題です。両社とも、ニュースリリースはまだ出していません。

 まずは、特定保健用食品(トクホ)のアップデイトです。2018年2月6日に3品目が許可され、トクホの総数は1079品目(許可1078+承認1)になりました。3品目とも、表示許可を取得したのは、花王です。これで、花王のトクホは58品目になりました。

 3品目のうちの1品目は、5カ月前に紹介しましたW機能の「ヘルシアコーヒー」です。

(2017.9.8)
【機能性食品 Vol.302】
花王がクロロゲン酸「ヘルシア」でW機能のトクホ
ノビレチンやパラミロンの研究会が相次ぎ発足
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/foodmail/17/09/08/00115/

 機能性表示食品の方は、この1週間で、18件が追加されました。2018年2月2日(金)に12件(届出番号:C342からC353)、2月7日(水)に6件(C354からC359)です。有効な届け出の合計はこれで、1235件になったかと思います。

 今回注目するのは、麒麟麦酒(キリンビール)の炭酸飲料「キリン ホップホップ」です。届出番号はC356、届出日は2017年12月18日。販売開始予定日は「2018年4月1日」と記載されています。

 機能性関与成分は「熟成ホップ由来苦味酸」。「熟成ホップ由来苦味酸が含まれるので、体脂肪を減らす機能がある」と表示します。摂取目安量の1日1本(350mL入り)中に、熟成ホップ由来苦味酸を35mg含みます。

 ジャーナルのインパクトファクターが4.145であるJournal of Nutrition誌にて2016年に発表したヒト介入試験の論文(Nutr J. 2016 Mar 9;15:25.)を、機能性表示の根拠としています。この介入試験は、事前にUMIN登録したとのことです。

 論文のタイトルは「Matured hop extract reduces body fat in healthy overweight humans: a randomized,double-blind, placebo-controlled parallel group study」です。

 PubMedにて「Matured hop extract」で検索すると、上記のキリンの論文1本のみがヒットしました。

 「Mature hop extract」だとポーランドMedical University of Lodzの2013年の論文1報がヒットします(Biomed Res Int. 2013;2013:101089.)。論文タイトルは「Antiadherent and antibiofilm activity of Humulus lupulus L. derived products: new pharmacological properties.」。

 膨大な論文データベースであるPubMedにて、それぞれ1報ずつしかないというのもおもしろいです。

 キリンはこの成果について、2017年5月24日にプレスリリースを出しました。

 研究・技術開発レポートとして詳しい説明が開示されています。

http://www.kirin.co.jp/company/rd/result/report/report_024.html

 上の記載で「麒麟麦酒」としたのは、消費者庁の機能性表示食品のデータベース上では、この漢字4文字で登録されているからです。

 キリンの機能性表示食品は、麒麟麦酒が2件、キリンビバレッジが12件ですので、合計で14件となりました。

 麒麟麦酒の1件目、「パーフェクトフリー」(A3、2015年4月13日)は2015年6月に販売が開始されました。食後の血中中性脂肪や血糖値の対策に役立つ難消化デキストリンを配合したノンアルコールのビールテイスト飲料です。現在も販売しています。2015年4月に制度が始まった、機能性表示食品の初期からの商品なので、ちょっとなつかしい気がします。

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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