【機能性食品 Vol.316】

12月22日にミラクリントマトや「代謝改変(栄養改善)」評価合理化の審議始まる

機能性表示食品は1160件超え、松谷化学の還元難消化デキストリンが初登場
(2017.12.22 12:00)
河田孝雄
食品安全委員会入居ビル
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 まずは、さきほど閣議決定された予算です。2017年度補正予算と2018年度当初予算を一体的に執行するのが、農林水産省の予算の特徴です。補正予算では、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)の交渉妥結を踏まえ、国産発酵微生物を活用したチーズに取り組むようです。

(2017.12.22)
農水省、2017年度補正予算で国産発酵微生物活用チーズ
2018年度予算でゲノム編集・スマート育種
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/12/22/03669/

 次は、「機能性表示食品制度届出データベース 届出情報の更新」です。この1週間で更新があったのは12月18日(月)と12月20日(水)の2回でした。届出受理が公表された最終の届出番号は「C287」。この1週間で12件増えました。撤回が増えていなければ、有効な届け出件数の総数は、1167件になったと計算できます。

 日健総本社の初の機能性表示食品については、記事とりまとめました。

(2017.12.21)
日健総本社の初の機能性表示食品は自社素材、1月発売へ
「記憶を助ける」藻類由来DHAが関与成分
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/12/20/03664/?n_cid=nbpbto_mled_fd

 もう1つ、松谷化学工業の還元難消化性デキストリンを機能性関与成分とする、日本コカ・コーラの飲料「食事のい・ろ・は・す」の届け出受理が公表されました(届出番号:C286、届出日:2017年10月30日)。販売開始予定日は「2018年6月4日」と記載されています。

 機能性表示は「本品には還元難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。還元難消化性デキストリンは、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させる作用があるため、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする機能があります。また、糖の吸収をおだやかにするため、食後の血糖値の上昇をおだやかにすることが報告されています。本品は、脂肪の多い食事を摂りがちな方、食後の血糖値が気になる方に適した飲料です」です。

 還元難消化性デキストリンは、特定保健用食品(トクホ)の関与成分としての実績が既にあります。05年12月9日にハウス食品がトクホ表示許可を取得した飲料「食物せんいのおいしい水」です。このトクホの関与成分名は「還元タイプ難消化性デキストリン」。

 もっともトクホの許可表示は「お腹の調子を整える」でした。今回のコカ・コーラのい・ろ・は・すは、食後血中中性脂肪と食後血糖値のダブル機能です。

 ハウス食品の「六甲のおいしい水」事業は、2010年にアサヒグループホールディングスのアサヒ飲料に移りました。食物せんいのおいしい水は、現在は販売されていないようです。

 さて今日12月22日は午後、食品安全委員会の遺伝子組換え食品等専門調査会(座長:中島春紫・明治大学農学部農芸化学科教授)の第168回と第169回が開催されます。 

 13時半から公開で開かれる第168回の議題は「宿主の代謝系の改変が行われた遺伝子組換え植物の掛け合わせ品種の安全性評価について」です。

 ひとことでいうと、望ましい成分を増やした植物や、望ましくない成分を減らした植物の安全性評価を、合理化する取り組みです。

 続いて開かれる第169回では、ミラクリントマトが審議されます。こちらは、非公開です。

(2017.12.18)
筑波大のミラクリン発現トマト、エボニックのトレオニンの安全性審査
12月22日の食安委第169回組換え調査会で審議開始
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/12/18/03645/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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