【機能性食品 Vol.310】

機能性表示食品の届け出、宝ヘルスケアが初、資生堂が2件追加

生鮮食品10件目がすぐに撤回された理由は
(2017.11.10 12:30)
河田孝雄
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 昨日と今日は熊本県山鹿市で「2017 新シルク蚕業サミット in やまが」を取材しております。2017年11月1日から新たに特任准教授に着任なさったばかりの2人の発表もありました。スプツニ子!さんは東京大学生産技術研究所RCA-IISデザインラボの特任准教授に、太田広人さんは熊本大学大学院先端科学研究部工学部物質生命化学科あつまる新シルク蚕業開発共同研究分野特任教授に、それぞれ就任しました。

(2017.01.26)
【GreenInnovation Vol.324】
舞鶴湾の1日調査で128魚種を把握、運命の赤い糸を紡ぐ組換えカイコ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/greenmail/17/01/25/00032/

 まずは最近の関連記事として、協和発酵バイオのシトルリンや、味の素のカプシエイトなどを紹介します。

(2017.11.07)
協和発酵バイオのシトルリン、食安委が評価結果を厚労省に通知
高度精製添加物の考え方を準用、食品(微生物)基準による評価は不要
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/11/06/03443/?n_cid=nbpbto_mled_fd

(2017.11.06)
味の素、11月7日発売の機能性表示「カプシEX」の売上目標は下期3億円
「基礎代謝向上」に特化した機能性表示食品は初めて
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/11/06/03441/?n_cid=nbpbto_mled_fd

特集○日経バイオテク2017年10月23日号
進化する食品の機能性表示制度
届け出件数がトクホ品目数超えへ、“既得権”のトクホに代わり主役に
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082400016/101800038/?n_cid=nbpbto_mled_fd

 次は、恒例の「機能性表示食品制度届出データベース 届出情報の更新」です。この2週間で10月27日、31日、11月1日、2日、6日、そして一昨日の8日に発表されました。この間、7日には「葛の花由来イソフラボンを機能性関与成分とする機能性表示食品の販売事業者16社に対する景品表示法に基づく措置命令について」も発表されました。

 2017年度のCシリーズは、C231までの届け出受理が公表されました。この2週間で15件増えました。撤回が増えていなければ、有効な届け出件数の総数は、1112件になったと計算できます。

 最新の「C231」は、宝ヘルスケアの「飲む寒天 すっきりせんい」で、届出日は2017年9月19日です。宝ヘルスケアの機能性表示食品の届け出受理公開は、これが初めてです。ただし、タカラバイオの唯一の届け出である「飲む寒天 すっきりせんい」(届出番号:B472、届出日:2017年1月25日)と同様な届け出ですし、機能性関与成分は、特定保健用食品(トクホ)で最も実績がある難消化性デキストリンです。

 資生堂が2件、サプリメントの届け出を追加しました。「腸内環境を良好にし、腸の調子を整える機能が報告されている」ビフィズス菌BB536が機能性関与成分の「Supplement Florizer(サプリ フローライザー)」(C221、2017年9月7日)と、「膝関節の不快感を持つ方の軟骨成分の分解を抑え、関節軟骨の保護に役立ち、膝関節の可動性をサポートすることが報告されている」サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンを機能性関与成分とする「Supplement Joiner(サプリ ジョイナー)」(C222、2017年9月7日)です。

 商標登録出願は、前者の「サプリ フローライザー」が2017年9月26日(商願2017-128482)で、 後者の「サプリ ジョイナー」も2017年9月26日(商願2017-128483)です。

 1110件を超えた機能性表示食品の届け出の中で、BB536を機能性関与成分とするものは25件目で、プロテオグリカンを機能性関与成分とするものは6件目です。

 BB536は森永乳業の実績が豊富なビフィズス菌株です。プロテオグリカンは、サケ鼻軟骨由来の素材を弘前大学などのグループが開発しまして、機能性素材を一丸ファルコスが事業化していることが知られています。

 もう1つ、ここ2週間の機能性表示食品の更新情報のうち珍しい案件を紹介します。

 大豆イソフラボンを関与成分とする「小大豆もやし」の届け出を、九州ジージーシーが行った(C227、2017年9月12日)のですが、すぐ2017年11月2日に撤回されました。撤回の理由は「届け出から法人格が変更となった為」です。

 2017月8月3日に、九州ジージーシー(大分県竹田市、原俊之社長)は、2017年9月3日付で、社名(商号)を「名水美人ファクトリー」に社名変更すると、発表しました。

 同社は1990年の創設以来、水と鮮度と味にこだわった「もやし」の製造販売、さらに近年では「カット野菜(加熱用)」の製造販売へも積極的に取り組んている。2016年3月よりグローバルに展開するオルタナティブ投資会社であるカーライル・グループと戦略的業務資本提携を行い、経営基盤の再構築を進めてきた。

 今回、日本におけるもやし業界のリーディングカンパニーから、中期経営ビジョンである「世界一のもやし&野菜カンパニーへ」を実現するため、2017年7月1日付で、水本勝清社長が会長に就任し、原俊之副社長が社長に就任する新体制をとりました。

 新社名には、プロダクトブランドである「名水美人」を使用し、日本で一番売れているもやし(同社調べ)という「名水美人」ブランドと、経営理念である「水と鮮度と味にこだわり世界中のお客様の健やかな毎日に貢献する」に基づく商品にこだわる姿勢を、より多くのお客様に浸透させていきたいという想いを込めた。

 機能性表示食品では、有効な生鮮食品の届け出は合計9件で、そのうち5件が骨対策βクリプトキサンチンの温州ミカンで、4件が骨対策の大豆イソフラボンのもやし類です。

 イソフラボン生鮮食品の届け出第1号は、サラダコスモ(岐阜県中津川市、中田智洋代表取締役)が、2015年8月3日に機能性表示食品の届け出を行った「大豆イソフラボン子大豆もやし」(A80)です。2015年10月から販売を開始しました。同社は次いで、2016年1月27日付で届け出た「ベジフラボン」(A206)の販売を2016年4月に開始しました。3件目は、太子食品工業の「小大豆もやし」(B101、2016年8月31日)、4件目は、イオントップバリュの「オーガニック大豆もやし」(B519、2017年2月8日)です。

 βクリプトキサンチンの生鮮食品5件も、以下に記しておきますね。

三ヶ日町農業協同組合「三ヶ日みかん」(A79、2015年8月3日)
とぴあ浜松農業協同組合「とぴあみかん」(B189、2016年9月12日)
清水農業協同組合「清水のミカン」(B467、2017年1月24日)
南駿農業協同組合「西浦みかん」(B604、2017年3月23日)
広島県果実農業協同組合連合会「広島みかん」(C197、2017年8月24日)

 西浦みかんは、伊豆半島の西北端とのことですので、静岡県ですね。5件のうち4件目まで静岡県が独占してきましたが、5件目は広島県です。

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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