【機能性食品 Vol.308】

機能性表示食品の届け出受理公開件数が今日にもトクホ品目数を上回る

アサヒ、機能性表示食品の関与成分量がトクホの1.4倍の狙い
(2017.10.20 12:00)
河田孝雄
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 恒例の機能性表示食品のアップデイトをお知らせします。この1週間では2017年10月13日(金)と10月18日(水)の2回、更新がありました。2017年度のCシリーズは、C201までの届け出受理が公表されました。今回増えた10件中に、新しい機能性関与成分がありましたので、記事とりまとめました。後ほど紹介します。

 これで有効な届け出件数の総数は、1082件になったもようです。

 2015年4月から制度運用が始まった機能性表示食品は、初年度(2015年度)のAシリーズが277件(A1からA310までの310件から撤回などの33件を差し引き)、2016年度のBシリーズが605件(B1からB620までの620件から撤回の15件を差し引き)、そして2017年度のCシリーズが10月13日公表時点で、200件(C1からC201までの201件から撤回の1件を差し引き)になったかと思います。

 一方、1991年度に制度化された特定保健用食品(トクホ)の品目数は、4カ月近く振りの2017年10月10日の表示許可までで、1086品目になりました。機能表示食品の届け出受理公開件数の「1982」と、トクホ品目数の「1086」との差は、4にまで縮まりました。

 通常15時過ぎころに公表される機能性表示食品のデータ更新が、もしも今日金曜日(2017年10月20日)にあって、新たな届け出件数が4を超えれば(あるいは、新たな件数の増加が、撤回件数の増加による減少を4超えれば)、機能性表示食品の件数が、トクホの品目数を上回ることになるかと思います。撤回は、2017年10月12日に4件ほどありました。

 まずは、10月18日公表分にて見つけました新規関与成分の話題です。

(2017.10.19)
アフリカマンゴノキ由来エラグ酸が機能性表示食品に
龍泉堂の脂肪対策「ボディチャレンジ」が届け出受理
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/10/19/03364/

 ポリフェノール成分の1つであるエラグ酸を含むこの機能性素材「アフリカマンゴノキエキス」は、日本では7年前の2010年から供給されてきたとのことです。最初に米国で販売開始された08年の2年後ですね。米では300t以上、韓国で6t、日本で1tほど、販売実績があるようです

 この素材を日本で販売している龍泉堂(東京・豊島)の塩島由晃社長にお話しをうかがいましたが、同社が研究レビューを推進した機能性表示食品の関与成分の届け出受理が公表されたのは、このアフリカマンゴノキが、2番目とのことです。

 最初の素材は、「関節の柔軟性、可動性をサポートすることが報告されている」非変性II型コラーゲンでした。

 龍泉堂が、この関与成分の機能性表示食品の届け出を最初に出した(サプリメント「関節の友」、届出番号:A95、届出日:2015年8月19日)後で、この成分を関与成分とする商品について機能性表示食品の届け出を出した企業が20社ありました。記事にもまとめました。

 アフリカマンゴノキの研究レビューの資料は40ページ余り。龍泉堂が機能性表示食品の制度活用を積極的に進めていることが分かりました。

 次の話題は、アサヒグループホールディングスの機能性表示食品とトクホです。

 「アミール」ブランドでも良く知られるラクトトリペプチド(LTP)を関与成分とする機能性表示食品が、今週新発売になったのですが、関与成分LTPの配合量が、LTPを関与成分とするトクホの1.4倍を超えていることに気が付きました。

 経緯を調べてなるほどと思ったのですが、多めの量で期待できる健康効果についても、より広くの国民らに告知しやすいような制度に発展させるのも、よいのでは、と考えております。次の記事をご覧いただければと思います。

(2017.10.19)
アサヒが今週発売の機能性表示食品、関与成分量がトクホの1.4倍
血圧高め対策ラクトトリペプチド多量配合の狙い
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/10/18/03361/

 食品の機能性研究に関する特集記事を、日経バイオテク2017年10月23日号に掲載しますので、ご覧いただければと思います。

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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