【機能性食品 Vol.299】

オハヨー乳業のロイテリ菌、東海漬物のQ-1乳酸菌、吉野家が3件品揃え、

伊那食品工業の寒天ガラクタン、キッコーマン食品の大豆ペプチド
(2017.08.18 13:00)
河田孝雄
画像のクリックで拡大表示

 ここ2週間で、機能性表示食品の情報公開は、8月4日(金)と8月8日(火)、8月10日(木)、8月16日(水)の4回の更新がありまして、2017年度のCシリーズは130件と、ここ2週間で22件増えました。

 この中から注目の届け出を、新しい方から紹介します。

 オハヨー乳業は、「ロイテリ ヨーグルト」(届出番号:C130、届出日:2017年6月21日)を届け出しました。同社の届け出は2件目ですが、1件目の「ファインフルーツ ベリー&(アンド)アサイー」(A269、2016年3月16日)は、2017年5月29日に撤回しましたので、有効な届け出としてはこのロイテリが唯一です。

 機能性関与成分は「ロイテリ菌(L.reuteri DSM 17938株)」。「口腔内フローラを良好にするL.reuteri DSM 17938株は歯ぐきを丈夫で健康に保つ機能が報告されている」旨の機能性表示を行います。

 ロイテリ菌のDSM 17938株は、スウェーデンBioGaia社の菌株です。日経バイオテクONLINEの最近の記事を以下に掲載します。今後の機能性表示の拡大も期待できそうです。

(2015.02.23)
社員60人で時価95億円のBioGaia社、
乳児夜泣き・疝痛対策のロイテリ菌サプリを日本でも発売
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150223/182714/

(2015.02.09)
BioGaia社が乳児夜泣き対策の乳酸菌サプリ、スウェーデン大使館で発表会
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150209/182338/

 東海漬物は、「植物性乳酸菌 匠乃(たくみの)キムチ」(C125、2017年6月16日)を届け出しました。機能性関与成分は「Q-1乳酸菌(L. plantarum TK61406)」。「Q-1乳酸菌は、生きて腸まで届き、善玉菌を増やすことで腸内環境を改善することが報告されている。本品は、おなかの調子が気になる方に適した食品」という旨の機能性表示を行います。

 植物性乳酸菌のTK61406は、愛知県豊橋市に本社がある東海漬物が、独自研究を積み重ねている菌株です。日経バイオテクONLINEの2012年の記事もご覧ください。

 同社が「Q-1乳酸菌」の商標を登録したのは、2016年11月11日ですね(登録番号第5896157号)。

(2012.07.17)
東海漬物が整腸と免疫に働く乳酸菌株を漬物から分離、静岡大や木曽町と学会発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120717/162173/

 長野県の伊那食品工業は、「スープ用糸寒天」(C120、2017年6月14日)を届け出しました。機能性関与成分は「寒天由来ガラクタン(食物繊維)」。「寒天由来ガラクタン(食物繊維)はおなかの調子を整えてお通じを改善することが報告されている」旨の機能性表示を行います。

 同社は、「寒天由来の食物繊維」を関与成分とする特定保健用食品(トクホ)の4品目の表示許可を取得していて、そのうち2品目を販売しています(2016年秋時点の情報)。トクホ表示は「寒天は海藻の食物繊維をたくさん含んでいるので、おなかの調子を整えてお通じを改善する」旨です。

 伊那食品が今後、トクホと機能性表示をどのように活用していくかに注目です。

 日経バイオテクONLINEの関連記事もご覧ください。

(2009.02.24)
大塚「スゴイダイズ」は植物性乳酸菌入り大豆食品、
キッコーマン「優」は大豆乳酸発酵食品
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/0118/

 吉野家は、「GABA牛」(C119、2017年6月13日)と、「ペプ牛」(C110、2017年6月8日)を届け出しました。機能性関与成分は、GABA牛が血圧高め対策の「GABA」で、ペプ牛が食後血中中性脂肪上昇対策の「グロビン由来バリン-バリン-チロシン-プロリン」です。

 これで、吉野家は、機能性表示食品の第一弾である血糖値対策のサラシア由来サラシノールを機能性関与成分とする「サラシア入り牛丼の具」(B269、2016年10月25日)をはじめとして、生活習慣病対策の牛丼の具を3件揃えたことになります。

 詳しくは、グロビンの届け出が公表されたときにまとめた次の記事をご覧ください。

(2017.08.08)
吉野家、「牛丼の具」機能性表示の第2弾は中性脂肪対策
ロート製薬のグロビンペプチドを配合、血糖対策のサラシアに続く
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/08/07/03070/

 キッコーマン食品は、「大豆ペプチド減塩しょうゆ(だし入り)」(C111、2017年6月9日)。機能性関与成分は「大豆ペプチド」で、「血圧を低下させる作用のある大豆ペプチドは、血圧が高めの方の血圧を改善する機能があることが報告されている」旨の機能性表示を行います。

 この機能性関与成分は、キッコーマンが2013年9月に発売したトクホ「まめちから 大豆ペプチドしょうゆ」の関与成分と同様です。さきほどの伊那食品の場合と同じように、キッコーマンがトクホと機能性表示食品とをどのように活用していくかに注目です。

(2013.10.23)
キッコーマンが高血圧予防メディアセミナー開催、トクホ「まめちから」の販売は順調
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20131023/171602/

(2013.09.20)
キッコーマンが血圧高め対策トクホしょうゆを発売、1日価格120円、「体質によりまれにせき」と表示
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130920/170995/

 この関与成分の1つは、不二製油の初の機能性表示食品である「ペプチドメンテ」と同じジペプチドのセリルチロシンです。

 不二製油の「ペプチドメンテ」との関連につきましては、次のメール記事をご覧ください。

(2017.07.21)
【機能性食品 Vol.296】
記憶力維持に大豆ペプチド、不二製油が「ペプチドメンテ」の機能性届け出
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/foodmail/17/07/21/00105/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

PR・告知製品・サービス一覧人材・セミナー・学会一覧