【機能性食品 Vol.295】

機能性成分の生物個体における評価で“魚”に注目、CRISPRで効率100倍に

食材研究の第43回は秋田特産のジュンサイ、オリザ油化が素材事業化
(2017.07.14 10:54)
河田孝雄
ペットとしても人気のメダカ「将軍」
(撮影:ドキュメンタリーチャンネル藤原英史氏)
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 まずは、機能性表示食品のアップデイトから。この1週間での更新は、7月7日(金)と7月11日(火)の2回でした。2017年度のCシリーズは18件増えて70件になりました。

 これで機能性表示食品の届け出件数の合計は、968件になったかと思います。初年度である2015年度の届け出を意味する「Aシリーズ」が282件(310件から撤回の28件を差し引き)、2年目の2016年度の届け出を意味する「Bシリーズ」の616件(620件から撤回の4件を差し引き)、それに2017年度の「Cシリーズ」70件の合計です。

 さて、今回のメールでは、機能性成分の機能性の評価で、魚が注目を集めていることを話題にします。動物愛護の観点から、マウスなどの実験動物はできるだけ使わないようにすることが、化粧品や食品などの業界では求められています。

 今週、メダカの顔認知機構を発見した東京大学と岡山大学の成果に関する記事をとりまとめる中で、メダカなど魚において遺伝子機能欠損(ノックアウト)の作製がしやすくなった技術革新についても紹介しました。ゲノム編集ツールのCRISPRを使用することにより、従来の突然変異法に比べ、効率は100倍になりました。所要期間が100分の1、費用が100分の1です。

(2017.07.12)
東大と岡山大、特化した顔認知機構をメダカで発見
CRISPRで遺伝子KO効率100倍のメダカに注目
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/07/12/02948/

 今週の記事では、協和発酵バイオのLシトルリンの記事もご覧ください。“食品”という用語の範囲はややこしいですよね。医薬品と食品、食品と飲料、食品と添加物、といった文脈により、範囲が異なるのです。

(2017.07.13)
協和発酵のLシトルリン、食安委が食品健康影響評価を開始
「食品だが、添加物指定のアミノ酸類と同等以上の精製度」と厚労省
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/07/12/02954/

 日経バイオテクにて月1回連載しています「機能性食材研究」の第43回では、旬を迎えているジュンサイをとりあげました。特産の秋田県における先駆的な研究に加え、機能性素材の開発をオリザ油化が手掛けたことで新規ポリフェノール成分の発見など、エビデンスの蓄積が進んでいます。

(2017.07.10)
機能性食材研究(第43回)
ジュンサイ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082300007/070600011/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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