【機能性食品 Vol.290】

フジ日本精糖がイヌリンの機能性届け出

日本サプリメントに課徴金5471万円
(2017.06.09 07:00)
河田孝雄
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 まずは機能性表示食品のアップデイトから。この1週間では2017年6月5日(月)、6月7日(水)、6月8日(木)の3回更新がありまして、2017年度のCシリーズが11件増えて20件となりました。

 これで機能性表示食品の届け出件数の合計は、初年度である2015年度の届け出を意味する「Aシリーズ」が282件(310件から撤回の28件を差し引き)、2年目の2016年度の届け出を意味する「Bシリーズ」の619件(撤回の1件を差し引き)との合計で、921件になったのでは、と思います。

 新規の機能性関与成分「イヌリン」が登場しました。今日(6月8日)公開のフジ日本精糖のサプリメント「フローラサポート」(届出番号:C20、届出日:2017年4月13日)の機能性関与成分です。双日系の精糖企業である同社にとって初の機能性表示食品。「イヌリンは善玉菌として知られているビフィズス菌を増やすことで、おなかの調子を整えることが報告されている」旨の機能性表示を届け出しました。

 販売開始予定日は「2017年6月30日」と記載されていますが、実際に機能性表示の新パッケージに切り替える時期は未定のようです。

 同社は、1本にイヌリンを4.5g含むフロラーサポートと同等のサプリメントを05年4月から販売を開始しました。2015年8月末までに29万本の販売実績があると記載しています。

 研究レビューで選抜されたRCTヒト試験の論文数は4報。4報とも、海外の研究グループの論文です。論文を掲載したジャーナルは、4報ともに著名なBritish Journal Of Nutrition誌です。最新のインパクトファクターは3.311です。

 このようにエビデンスがしっかりした新規の機能性関与成分は、久しぶりでは、と思います。

 今回のメールのもう1つの話題は、特定保健用食品(トクホ)の課徴金です。

 「日本サプリメントに対する景品表示法に基づく課徴金納付命令」を行ったと、2017年6月7日に消費者庁が発表しました。

 消費者庁は、2017年2月14日に「日本サプリメントに対する景品表示法に基づく措置命令」を発表し、課徴金の算定を進めてきました。

 2016年4月以降の表示に関する措置命令には、課徴金が課されることになりました。

 実際に、景品表示法に基づく課徴金納付命令が出されたのは、2017年1月27日に消費者庁が発表した三菱自動車工業と日産自動車に対する案件に続いて、今回が2件目です。

 ですから、食品のヘルスクレームに関する課徴金は、今回が初めてです。

 日本サプリメントは、トクホ2品目合計で5471万円の課徴金を、2018年1月9日までに支払います。同社の資本金4000万円より3割余り大きい額です。トクホ2品目の内容などは、昨年9月末のこのメールに記載しています。

(2016.09.30)
【機能性食品 Vol.256】
消費者庁がトクホ成分の分析を依頼、農水省「知の集積」で東北大の日本食を採択
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/foodmail/16/09/30/00044/

 最後に、先週金曜日に天野エンザイムが開催した酵素応用シンポジウムの記事2本も、ご覧いただければと思います。

(2017.06.08)
高峰譲吉が豊田佐吉にフォードを紹介、滝富夫NPO副理事長が講演
天野エンザイムの第18回酵素応用シンポジウムに260人超参加
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/06/07/02810/

(2017.06.06)
天野エンザイム、マルトデキストリンに遅消化や低温保存などの機能を付与する新規酵素
「グライコトランスフェラーゼ『アマノ』L」を製品化、京大と結晶構造解明
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/06/05/02789/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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