【機能性食品 Vol.286】

不二製油が安定化DHA/EPA商品の販売開始

機能性表示食品の機能性成分にラフマとオレアノール酸が新登場
(2017.05.12 10:30)
河田孝雄
画像のクリックで拡大表示

 まずは機能性表示食品のアップデイトから。このメールは先週お休みでしたので、この2週間を振り返ると、4月28日(金)、5月1日(月)、5月2日(火)、5月8日(月)、5月10日(水)、5月11日(木)に更新されました。平日のうち更新が無かったのは、5月9日(火)のみなので、平日はほぼ毎日ということですね。

 2016年度のBシリーズが24件増えて596件になりました。初年度の2015年度の302件(撤回を除いた件数)との合計は898件と計算できます。900件突破はもうすぐです。

 今回の24件には、新たな機能性成分が2件ありました。2件とも届出者は、初登場です。
 注目の1件目は、ウエルネスライフサイエンス(埼玉県熊谷市、島田厚代表)が届け出した、ラフマ抽出物含有サプリメント「眠々休息」(届出番号:B586、届出日:2017年3月14日)です。

 機能性関与成分名は「ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン」で、「睡眠の質(眠りの深さ)の向上に役立つことが報告されている」旨を表示します。

 表示の根拠は、ファーマフーズが2015年に発表した以下の論文です。

J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo). 2015;61(2):182-7. doi: 10.3177/jnsv.61.182.
The Improvement of Sleep by Oral Intake of GABA and Apocynum venetum Leaf Extract.
Yamatsu A, Yamashita Y, Maru I, Yang J, Tatsuzaki J, Kim M.
Pharma Foods International Co., Ltd.

 届出資料には、販売予定日として「2017年5月30日」との記載がありますが、実際の販売はもっと先になるとのことです。

 ウエルネスライフサイエンスは、他にも機能性表示食品の届け出を行っていて、機能性表示食品でシリーズ展開発売する計画だ。

 なお、ラフマは、血圧高め対策の特定保健用食品(トクホ)としてダイドードリンコが表示許可を取得している飲料「燕龍茶レベルケア」に配合されている関与成分「燕龍茶フラボノイド」の原料です。

【機能性食品 Vol.228】(2016.03.04)
ミツカンが食酢の機能性表示食品で6件追加、ダイドーが燕龍茶トクホで3ブランド
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/foodmail/16/03/04/00011/

 ダイドーがこのトクホ飲料を最初に発売したのは08年です。

 注目の2件目は、グレーシャス(東京・港、和田浩史代表)が届け出たサプリメント「プロシア8(エイト)」(B587、2017年3月14日)です。

 届出資料には、販売予定日として「2017年5月16日」との記載がありますが、実際の販売開始は2017年7月頃を計画しているのことです。

 機能性関与成分は「りんご由来プロシアニジンB2」と「オレアノール酸」で、「肥満気味の女性の体重・BMIやウエスト周囲径を減らすのを助ける機能がある」旨を表示します。

 前者のりんご由来プロシアニジンB2は、アサヒ飲料が2016年6月14日に発売した機能性表示食品の飲料「アサヒ凹茶」の機能性関与成分「りんごポリフェノール(りんご由来プロシアニジンとして)」と同様ですね。

【機能性食品 Vol.229】(2016.03.11)
カルピス、味の素傘下からアサヒ傘下で改組急ピッチ、凹茶と脳腸相関乳酸菌
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/foodmail/16/03/11/00012/

 一方、機能性関与成分の2つ目の「オレアノール酸」は、初めてです。トリテルペンの仲間の成分で、ニュートリション・アクト(東京・港、石川雅仁代表)が素材を事業化していることが知られています。

 アカデミアのオレアノール酸の研究成果を日経バイオテクにて6年前に報じましたので、紹介しておきます。

(2011.12.19)
ブドウのオレアノール酸を酵母で合成、PCP誌の表紙飾る、阪大と横浜市大、理研、東工大、キリン、サントリー、神戸大の成果
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20111218/158650/

 グレーシャスが機能性の根拠として届け出た論文は、医事出版社が発行する「診療と新薬」の2016年3月号にて発表した英語の論文です。

 この論文はPubMedには収載されていませんが、医事出版社が2016年末に公開したウェブサイトでは、オープンアクセスで閲覧できるようになっています。

 今回のメールではもう1つ、不二製油グループ本社が5月11日に都内で開催した「2016年度決算説明会」からの話題をお届けします。

 基幹技術FST(Fuji Stabilization Technology)で実現した安定化DHA/EPAを配合した缶飲料「ベジブレンド」を、ソヤファーム(SOYAFARM)クラブから、販売開始しました。5月11日の午前中のソヤファームのウェブサイトに掲載しました。大型賞品の登場までにはもう少し、後になるようです。「B to Cメーカー様と共創中」とのことです。

(2016.06.15)
不二製油、安定化DHA・EPA素材を世界で初めて来年事業化
主原料は藻類、ビタミンCとポリフェノールで魚臭も防ぐ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/06/15/00926/

(2016.10.19)
不二製油、45億円投じた「りんくう共創研」を開所
大阪と筑波、シンガポールの研究開発3拠点の本部
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/10/18/01717/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

PR・告知製品・サービス一覧人材・セミナー・学会一覧