【機能性食品 Vol.285】

サンスター初の機能性表示はラクトフェリン、腸内環境と眠気・疲労感対策

武蔵野化学のLアラニン、味の素のオンサイトアンモニア生産プロセス
(2017.04.28 09:30)
河田孝雄
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 まずは機能性表示食品のアップデイトから。この1週間では、2017年4月21日(金)と4月24日(月)、4月25日(火)、4月26日(水)、4月27日(木)に更新されまして、2016年度のBシリーズが18件増えて572件になりました。初年度の2015年度の302件(撤回を除いた件数)との合計は874件と計算できます。

 この中で注目は、サンスターの「健康道場ラクトフェリン」(届出番号:B569)です。サンスターが届け出を受理された初めての機能性表示食品であることに加え、「ラクトフェリンが含まれており、腸内環境を改善する機能がある。また、起床時の眠気や疲労感を軽減する機能がある」という旨の機能性表示の内容にも魅力があるのでは、と思います。

(2017.04.28)
サンスター、初の機能性表示食品は「健康道場ラクトフェリン」
腸内環境を改善、起床時の眠気や疲労感を軽減
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/04/27/02649/

 最新の4月27日公表の2件は、届出日が2017年3月4日です。2017年4月以降の新年度まで、あと4週間ほどになりました。2016年度までは認められなかったオリゴ糖や植物エキスの登場までは、いましばらく待つことになりますね。

 今回のメールの次の話題は、アミノ酸を発酵生産するときのアミノ酸供与体の話題です。

 武蔵野化学GEIとRITEのLアラニンの記事にて、アンモニアの記載をしたのですが、昨日(4月27日)の科学技術振興機構(JST)での記者会見にて、アミノ酸生産工場でアンモニアの生産に味の素が取り組む、と発表されました。

 次の記事をご覧ください。「GEI」は、Green Earth Institute(グリーン アース インスティテュート)の頭文字です。同社は湯川英明農学博士を創業者として2011年9月に設立されました。東京大学アントレプレナープラザに本社があり、伊原智人氏が代表取締役(CEO)を務めています。湯川博士は現在、CO2資源化研究所の代表取締役を務めています。CO2資源化研究所の設立は2015年10月です。

(2017.04.27)
武蔵野化学とRITEが開発の組換えLアラニンの安全性評価
食安委遺伝子組換え食品等専門調査会が評価書とりまとめ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/04/27/02647/

(2017.04.28)
味の素が東工大発ベンチャーに出資、アミノ酸副原料のアンモニアを現地生産へ
細野教授の超伝導FIRST成果の触媒を活用
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/04/27/02651/

 味の素グループの発酵生産拠点は、日本、中国、ベトナム、タイ、インドネシア、フランス、米国、ペルー、ブラジルの9カ国に20拠点があります。味の素は、原料となる農作物から発酵法によりアミノ酸を製造する過程で、発酵液からアミノ酸を取り出した後に残る副生物(コプロ)を有機質肥料として地域の農業に還元する“バイオサイクル”を推進しています。この仕組みに「オンサイトアンモニア生産」モデルを組み込みます。実用化のメドは2021年頃を目指しているとのことです。

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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