【機能性食品 Vol.284】

ライフサイエンスの挑戦課題はダブルPrecision、JSTーCRDSが俯瞰報告書

大塚製薬の13年がかり乳酸菌の名称、製品ではB240、論文などではb240
(2017.04.21 09:30)
河田孝雄
JSTで講演する広島大の山本教授
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 まずは機能性表示食品のアップデイトから。この1週間では、2017年4月17日(月)と4月18日(火)、4月20日(木)に更新されまして、2016年度のBシリーズは554件になりました。初年度の2015年度の302件(撤回を除いた件数)との合計は856件と計算できます。

 今回は、機能性関与成分の新規な商品の届け出は無かったかと思います。2017年度が始まって3週間立ちましたが、4月20日に消費者庁が公表した届け出案件の届出日は「2017/02/27」です。2016年度分があと4週間余り残っています。オリゴ糖や植物エキスが、機能性表示食品で登場するまで、いましばらく待つことになりますね。

 まずは機能性表示食品のアップデイトから。この1週間では、2017年4月17日(月)と4月18日(火)、4月20日(木)に更新されまして、2016年度のBシリーズは554件になりました。初年度の2015年度の302件(撤回を除いた件数)との合計は856件と計算できます。

 今回は、機能性関与成分の新規な商品の届け出は無かったかと思います。2017年度が始まって3週間立ちましたが、4月20日に消費者庁が公表した届け出案件の届出日は「2017/02/27」です。2016年度分があと4週間余り残っています。2016年度までは認められなかったオリゴ糖や植物エキスの登場までは、いましばらく待つことになりますね。

 今回のメールでは、科学技術新機構(JST)が4月17日に発表した「科学技術イノベーション創出に向けた日本の挑戦課題『研究開発の俯瞰報告書(2017年)』の公開」を話題にします。

 この報告書は、JSTの研究開発戦略センター(CRDS)が2年ごとに取りまとめているとのこと。5分野の1つ「ライフサイエンス・臨床医学分野」(重さ1.7kg近く)の内容について紹介します。

 日本の挑戦課題として、「データ統合医学(IoMT)による個別予見医療(Precision Medicine)」と、「デジタル統合アグリバイオ技術(IoAT)による超スマート生産(Precision Agriculture and Bio-production)」の2つを挙げました。

 2課題とも、英語では「Precision」なのですが、日本語表記は複雑なのでした。

 また、世界の技術革新の潮流では、最も注目すべき技術として「クライオ電子顕微鏡(単粒子解析技術)」と「ゲノム編集」の2つを挙げました。

 クライオ電顕の単粒子解析は、先々月に特集記事まとめました。ゲノム編集の特集記事は現在、とりまとめ中です。

(2017.02.27)
特集○クライオ電子顕微鏡
難関の結晶化が不要、設備費は安い
薬剤を設計できる解像度3Å超を達成
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082400016/022200019/

 JSTは今週水曜日(4月19日)、の理事長定例記者説明会の2017年度第1回を開きまして、JSTの濵口道成理事長が「新年度の抱負」に続いて、JSTが2016年度から開始した産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)の概要を紹介しました。

 そして今回の講演者は、広島大学ゲノム編集拠点リーダーの山本卓教授。「ゲノム編集技術の限りない可能性」と題する講演を行い、OPERAに採択された「『ゲノム編集』産学共創コンソーシアム」の取り組みについても紹介しました。

(2017.03.21)
広島大統括JSTゲノム編集OPERAキックオフに104人
アカデミア9機関と企業13社が参加、ツールの課題も追加へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/03/20/02471/

 最後に、今週の機能性食品の関連では、大塚製薬の記事をご覧ください。

(2017.04.19)
大塚製薬、13年かけた乳酸菌B240の初商品はコンディショニング栄養食
免疫作用検証では東大医科研の清野教授や河岡教授の論文も
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/04/18/02610/

 ヒト試験に関するPubMed論文リストも付けておきます。菌株の名前は製品回りの資料では「B240」ですが、論文などでは「b240」ですね。

1)Immunoprotective effects of oral intake of heat-killed Lactobacillus pentosus strain b240 in elderly adults: a randomised, double-blind, placebo-controlled trial - CORRIGENDUM.

Shinkai S, Toba M, Saito T, Sato I, Tsubouchi M, Taira K, Kakumoto K, Inamatsu T, Yoshida H, Fujiwara Y, Fukaya T, Matsumoto T, Tateda K, Yamaguchi K, Kohda N, Kohno S.
Br J Nutr. 2016 Sep;116(6):1138-40. doi: 10.1017/S0007114516002889. Epub 2016 Jul 29. No abstract available.
PMID: 27470085 [PubMed - in process]

2)Immunoprotective effects of oral intake of heat-killed Lactobacillus pentosus strain b240 in elderly adults: a randomised, double-blind, placebo-controlled trial.
Shinkai S, Toba M, Saito T, Sato I, Tsubouchi M, Taira K, Kakumoto K, Inamatsu T, Yoshida H, Fujiwara Y, Fukaya T, Matsumoto T, Tateda K, Yamaguchi K, Kohda N, Kohno S.
Br J Nutr. 2013 May 28;109(10):1856-65. doi: 10.1017/S0007114512003753. Epub 2012 Sep 5.
PMID: 22947249 [PubMed - indexed for MEDLINE]

3)Oral intake of Lactobacillus pentosus strain b240 accelerates salivary immunoglobulin A secretion in the elderly: A randomized, placebo-controlled, double-blind trial.
Kotani Y, Shinkai S, Okamatsu H, Toba M, Ogawa K, Yoshida H, Fukaya T, Fujiwara Y, Chaves PH, Kakumoto K, Kohda N.
Immun Ageing. 2010 Aug 26;7:11. doi: 10.1186/1742-4933-7-11.
PMID: 20796295 [PubMed] Free PMC Article

4)The effects of Lactobacillus pentosus strain b240 and appropriate physical training on salivary secretory IgA levels in elderly adults with low physical fitness: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial.
Shimizu K, Sato H, Suga Y, Yamahira S, Toba M, Hamuro K, Kakumoto K, Kohda N, Akama T, Kono I, Kuno S.
J Clin Biochem Nutr. 2014 Jan;54(1):61-6. doi: 10.3164/jcbn.13-62. Epub 2013 Nov 26.
PMID: 24426193 [PubMed] Free PMC Article

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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