【機能性食品 Vol.279】

ロート製薬MGファーマの初の機能性表示は独自素材、農芸化学会が京都で開幕

日経バイオテク連載「機能性食材研究」第39回は「アスパラガス」
(2017.03.17 08:00)
河田孝雄
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 まずは機能性表示食品のアップデイトから。この1週間では、2017年3月10日(金)と3月14日(火)、3月15日(水)、3月16日(木)に更新されました。2016年度のBシリーズは487件となり、この1週間で29件増えたようです。初年度の2015年度の302件との合計では、789件です。

 今回とりあげるのは、ロート製薬子会社のエムジーファーマ(MGファーマ)の2件です。

「脂肪注意報」(届出番号:B440、届出日:2017年1月13日)
「糖質注意報」(B460、2017年1月20日)

 2件とも同社の新商品で、販売開始予定日は2017年5月1日と届け出の書類に記載されています。実際の販売開始はそれよりも後になるようです。

 機能性関与成分は、前者の脂肪注意報が「グロビン由来バリン-バリン-チロシン-プロリン」で、後者の糖質注意報が「サラシア由来サラシノール」です。

 前者は、「食後の血清中性脂肪の上昇」対策の機能性素材として、MGファーマが事業化している独自の機能性成分です。特定保健用食品(トクホ)の機能性関与成分「グロビン蛋白分解物(VVYPとして)」にて、14品目のトクホ表示許可の実績があります。MGファーマと森永製菓、日本クリニックの3社が、この関与成分を含むトクホを販売しています。

 先週のこのメールで紹介した青森県弘前地域のプロテオグリカンに続き、新たな機能性関与成分が登場しました。

(2007.11.27)
11月22日の13品目でトクホ総数は743、東洋新薬は4増えて111、ロッテは「キシリトール ネオ」7で計27、日本クリニック初
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/8728/?n_cid=nbpbto_mled_fd

(2017.03.10)
【機能性食品 Vol.278】
弘前のサケ鼻軟骨プロテオグリカンが肌潤いと膝関節保護の機能性表示食品に
届出企業の設立時社名は全日本敏感肌改善研究所、一丸ファルコスの子会社
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/foodmail/17/03/10/00080/?n_cid=nbpbto_mled_fd

 一方、「サラシア由来サラシノール」を機能性関与成分とする機能性表示食品は、今回のMGファーマが7件目です。サプリメント類が多い中で、吉野家の「牛丼の具」がおもしろいですね。

なばぶさ「錫蘭葛」(B102、2016年6月29日)
森下仁丹「サラシア珈琲」(B143、2016年8月5日)
アサヒグループ食品「ディアナチュラゴールド サラシア」(B203、2016年9月26日)
富士フイルム「メタバリアS」(B218、2016年9月30日)
吉野家「サラシア入り牛丼の具」(B269、2016年10月25日)
ディーエムジェイ「糖カロセーブ」(B308、2016年11月17日)
MGファーマ「糖質注意報」(B460、2017年1月20日)

 サラシアのトクホは、次の2品目の表示が許可されていて、2品目とも発売されています。

富士産業「コタラエキス」(2015年11月27日許可)
小林製薬「サラシア100」(2015年11月27日許可)

 表示許可日は同一ですが、関与成分の表記は異なります。富士産業が「チオシクリトール(ネオコタラノールとして)」で、小林製薬が「ネオコタラノール」です。

 この経緯などは、これまで日経バイオテクでもたびたび、報道して参りました。代表的な記事は次の通りです。

(2014.07.08)
富士産業と小林製薬、サラシア属植物の血糖値対策トクホが近く実現へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140708/177503/?n_cid=nbpbto_mled_fd

日経バイオテク2016年10月10日号特集
進化を迫られる食品の機能性表示
機能性表示食品は有力素材出そろう、25年前からのトクホと調整必至
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082400016/100500006/?n_cid=nbpbto_mled_fd

 昨日(2017年3月16日)は、バイオインダストリー協会(JBA)の知的財産委員会報告会にて、「食品用途発明-改定審査基準運用開始後の現状について」の発表にて、韓国勢の存在感が増していることをうかがいました。JBAのこのワーキンググループ(WG)の発表は、サントリーホールディングス、明治、味の素、月桂冠、キリンの方々の連名でした。

 今日からは、京都市で日本農芸化学会大会が開幕します。会期は3月20日までの4日間で、発表演題数は1900。機能性食品関連の発表も多数あります。現地から報道します。

 今年に入ってからの農芸化学会の日経バイオテクONLINE関連記事は次の5本ですね。

日本触媒と神戸大、ゲノム編集TargetAIDでブタノール発酵の収率向上(2017.03.16)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/03/15/02453/?n_cid=nbpbto_mled_fd

麹菌実用株のゲノム育種新技術、東大と酒類総研の2題が学会トピックスに(2017.03.09)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/03/08/02417/?n_cid=nbpbto_mled_fd

機能性食材研究(第38回)
ゴマ(胡麻、sesame)(2017.02.13)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082300007/020900006/?n_cid=nbpbto_mled_fd

日本農芸化学会が女性3賞を新設、2017年度の受賞者発表(2017.02.13)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/02/12/02291/?n_cid=nbpbto_mled_fd

大塚製薬、道産アスパラガスで機能性表示食品「賢者の快眠 睡眠リズムサポート」(2017.02.08)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/02/07/02271/?n_cid=nbpbto_mled_fd

 今日は、広島で開催のJST産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)の研究領域「ゲノム編集による革新的な有用細胞・生物作成技術の創出」(領域統括:山本卓・広島大学大学院理学研究科教授)のキックオフ・シンポジウムも、取材します。

(2017.03.01)
東工大と遺伝研、油高蓄積藻類は油滴表面で油を合成、JSTのCRESTの成果
広島大統括のJSTのOPERAでマツダと3者でゲノム編集育種へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/02/28/02379/?n_cid=nbpbto_mled_fd

 今週は、日経バイオテク2017年3月13日号に掲載した「機能性食材研究」連載の第39回、「アスパラガス」もご覧いただきたいです。

(2017.3.13)
機能性食材研究(第39回)
アスパラガス
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082300007/030800007/?n_cid=nbpbto_mled_fd

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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