【機能性食品 Vol.271】

農水省の西郷正道・技術総括審議官のあいさつを昨日2カ所でうかがいました

2020年の東京五輪に備えて4大学がアンチドーピングのコンソーシアム
(2017.01.20 08:00)
河田孝雄
西郷審議官の来賓あいさつ
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農研機構シンポ閉会の来賓あいさつ
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 まずは恒例の機能性表示食品の届け出受理の公表のアップデイトから。この1週間では、2017年1月16日(月)と1月17日(火)、1月19日(木)に更新がありまして、新たに15件が公表され、2016年度のBシリーズが327件になりました。制度の初年度である2015年度のAシリーズ302件(総数310件から、撤回の8件を差し引いた件数)と合計すると、629件になりました。

 今回追加15件のうちで、機能性関与成分の新規性で注目すべきは、ファンケルのサプリメント「大人のカロリミット」(届出番号:B313。届出日:2016年11月21日)ですね。

 機能性関与成分は、「ギムネマ酸 、桑の葉由来イミノシュガー(ファゴミンとして)、エピガロカテキンガレート、キトサン 、インゲン豆由来ファセオラミン、ペンタメトキシフラボン」の6成分です。

 ファンケルが2016年3月31日に届け出た「カロリミット」(A310)の機能性関与成分5成分に、ペンタメトキシフラボンが加わりました。ペンタメトキシフラボンは、ブラックジンジャーエキスに含まれる成分です。

 最初のA310の機能性表示は「本品にはギムネマ酸、桑の葉由来イミノシュガー(ファゴミンとして)、エピガロカテキンガレート、キトサン、インゲン豆由来ファセオラミンが含まれます。本品は、食事の糖と脂肪の吸収を抑えて、食後の血糖値と血中中性脂肪値の上昇を抑える機能があります。本品は糖、脂肪が多い食事をとりがちな方に適しています。」でした。

 今回のB313の機能性表示は「本品にはギムネマ酸、桑の葉由来イミノシュガー(ファゴミンとして)、エピガロカテキンガレート、キトサン、インゲン豆由来ファセオラミン、ペンタメトキシフラボンが含まれます。本品は日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を代謝する力を高める機能があります。またギムネマ酸、桑の葉由来イミノシュガー(ファゴミンとして)、エピガロカテキンガレート、キトサン、インゲン豆由来ファセオラミンは、食事の糖の吸収を抑え、食後の血糖値の上昇を抑えることが報告されています。さらにギムネマ酸、エピガロカテキンガレート、キトサンは、食事の脂肪の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪値の上昇を抑えることが報告されています。」です。

 「日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を代謝する力を高める機能がある」旨を表示に追加したのですね。

 この追加表示の根拠となる文献は、「Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療)vol. 44 no. 3 2016」で発表した「複合サプリメント(ブラックジンジャーエキス、桑の葉エキス、緑茶エキス、キトサン、ギムネマ酸、インゲン豆エキス配合食品)単回摂取による
エネルギー消費量,脂肪酸化量への影響―無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験―」のようです。ラストオーサーは梶本修身さんです。

 「当該製品の機能性関与成分であるペンタメトキシフラボンを含むブラックジンジャーエキスを用いた臨床試験では単回摂取により運動負荷時の脂肪酸化量の増加を確認した。」などの記載が届出資料にあります。

 なお、ファンケルは2017年1月16日、2017年4月に島田和幸専務が社長に昇格することや、ファンケル化粧品とファンケルヘルスサイエンスを吸収合併することを発表しました。

 代表取締役会長執行役員グループCEOの池森賢二氏は、代表取締役会長執行役員ファウンダーの役職名になります。

 代表取締役社長執行役員COOの宮島和美氏は、取締役副会長執行役員になります。

 さて次は、年初恒例の新春賀詞交歓会です。

 昨日木曜日(2017年1月19日)は、日本健康・栄養食品協会の平成29年新春賀詞交歓会がホテルニューオータニで開催されました。400人近くが集まったもようです。参加費は1人1万円です。

 来賓のあいさつは、まず消費者庁の岡村和美長官ら3人、次いで農林水産省の西郷正道・技術総括審議官/農林水産技術会議事務局長、3番目に厚生労働省の3人、そして最後の4番目が食品安全委員会の委員でした。

 農水省の西郷審議官はこのあいさつで、食品の機能性のエビデンスに関する技術開発・研究開発の要望は強いともお話しでした。

 午後1時からは、秋葉原で農研機構シンポジウム「第1回カイコ・シルク産業の未来-蚕業革命による新産業創出に向けて-」が開催され、220人が集まった会場は満席でした。

 閉会では、西郷審議官/局長が来賓あいさつを行い、「虫の力をまだ導き出していない。地域の活性化を期待している。委託事業の公募に向けて準備をしており、新産業創出の担い手として期待している」などとお話しでした。

 特定の方の来賓あいさつを、同じ日に別の会場でうかがうのも珍しい体験と思いました。

(2017.1.6)
農水省の2017年度予算、「蚕業革命による新産業創出」に1億6000万円
1月19日のシンポではアステラスや新菱冷熱も発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/01/05/02115/

 ただいま農水省の2017年度予算政府案の記事をとりまとめ中です。

(2016.9.9)
【機能性食品 Vol.253】
農水省の予算概算要求の資料は4.3kg、秋学会でゲノム編集の講演が相次ぐ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/foodmail/16/09/14/00039/

 最後の話題は、いよいよ3年後に迫ってきた2020年の東京オリンピック・パラリンピックの関連です。アンチドーピングの研究連携で4大学がコンソーシアムを形成します。この記事もおもしろいので、是非ご覧ください。

(2017.1.19)
東大と筑波大、東北大、日本医科大、アンチ・ドーピング研究推進で連携
LINK-Jや製薬協もあいさつ、遺伝子ドーピング対策も課題
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/01/19/02166/?n_cid=nbpbto_mled_fd

(2017.1.4)
新春展望2017・記者の目
シンギュラリティとノーベル賞、CRISPR、クライオ電顕、東京五輪
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130804/170112/?n_cid=nbpbto_mled_fd

(2013.8.2)
【機能性食品 Vol.104】
EPAに高地トレーニング効果、DSM、マルコメ、手軽なゲノム編集ツール
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130804/170112/?n_cid=nbpbto_mled_fd

(2012.4.16)
味の素がロンドン五輪代表選手団専用にロイシン強化アミノ酸サプリ、JOCと共同発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120416/160625/?n_cid=nbpbto_mled_fd

(2006.10.3)
JOCとコカ・コーラ東京研究開発センターの基金、助成プロジェクトを発表、3分の1がメダリストによる研究
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2003/9347/?n_cid=nbpbto_mled_fd

(2004.9.30)
BioJapan2004、明治製菓
機能性食品提供した柔道チームのアテネ快挙を報告
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2002/7106/?n_cid=nbpbto_mled_fd

(2004.08.11)
明菓、森菓、味の素、明乳、グリコ、不二、サントリー
アテネオリンピックで機能性食品が日本チームを支援
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2002/6443/?n_cid=nbpbto_mled_fd

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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