【機能性食品 Vol.260】

Dupont社ビフィズス菌の機能性表示研究レビューはミヤコ化学、甘草のゲノム解読

(2016.10.28 17:00)
河田孝雄
HN019菌配合ヨーグルト
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 【日経バイオテク/機能性食品メール】
    【2016.10.28 Vol.260】
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 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。

 まずは、機能性表示食品の届け出受理の公表のアップデイトから。

 2016年10月27日の消費者庁公表分までで、2016年4月から始まったBシリーズが174件になりました。ここ1週間で7件増えました。2015年度のAシリーズの303件(310件から、撤回の7件を除いた件数です)と併せると、477件になりました。

 今週の注目は、米Dupont社のビフィズス菌HN019株です。日本でHN019株をヨーグルト向けに原料販売しているミヤコ化学(東京・千代田、小島昇社長)が、Dupont社の支援を受けて、届け出に必要な研究レビューなどの資料を整えました。

 ミヤコ化学は、かつて協和発酵工業(当時)のグループ企業でしたが、2015年5月からは蝶理の完全子会社です。

(2016.10.28 00:15)
NZ発のDupont社ビフィズス菌の機能性表示食品の第1号はヤツレン
日本ルナ、セブンプレミアムでも実績のHN019株
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/10/27/01773/

 機能性表示食品の届け出受理が公表されている477件(2015年度のAシリーズが303件、2016年度のBシリーズが174件)のうち、機能性関与成分名に「ビフィズス菌」という記載があるのは37件。届け出件数が多い順に、江崎グリコのビフィズス菌BifiXが24件、森永乳業のビフィズス菌BB536が7件(森永乳業の5件の他にビルボックスジャパンとファンケルが1件ずつ届け出)、森下仁丹のビフィズス菌が4件、ダノンジャパンのビフィズス菌BE80が1件、そして今回のヤツレンのビフィズス菌HN019株が1件です。

 日経バイオテク2016年10月10日号の特集記事でも指摘しましたが、日本の食品ヘルスクレーム制度を、外資系企業がどのように活用していくか、にも注目しております。

日経バイオテク2016年10月10日号○特集
進化を迫られる食品の機能性表示
機能性表示食品は有力素材出そろう、25年前からのトクホと調整必至
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082400016/100500006/

 ダノンジャパンは、神戸市で開かれるAPDW2016(日本消化器外科学会、2016年アジア太平洋消化器週間)にて11月3日に、プレバイオティクスやプロバイオティクスに関するランチョンを開催します。

 それから今週の記事では、甘草(カンゾウ)の記事もおすすめです。

(2016.10.24 20:00)
理研CSRSと千葉大、高知大、阪大、生薬カンゾウのゲノム解読を論文発表
武田薬品の保存植物を解析、漢方薬原料のゲノム解読は初
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/10/21/01742/

 甘草は、医薬品や化粧品の他に、食品の原料としての市場も大きいかと思います。グリチルリチンは砂糖に比べ200倍程度甘いため、低カロリー甘味料として利用されています。

 また、カンゾウのグラブラ種から抽出したフラボノイド・ポリフェノール成分であるグラブリジンは、消費者庁に届け出て機能性を表示できる機能性表示食品の機能性関与成分。体脂肪対策に役立つ旨を表示する届け出は、6社からの8件が既に受理されています。この抽出素材を「カネカ グラボノイド」として08年から事業化しているカネカの子会社であるユアヘルスケアが1件、アサヒフードアンドヘルスケアとファインがそれぞれ2件などです。

 (食べ物ではありませんが)パラゴムノキの記事や、植物のイメージングの記事などもぜひ、ご覧ください。

(2016.10.28)
住友ゴム、天然ゴムの研究成果を北九州の国際ゴム技術会議で発表
生合成機構は東北大と連名、末端基構造は阪大のNMR活用
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/10/27/01771/

(2016.06.24)
理研CSRSとマレーシア科学大、天然ゴム樹木のゲノム解読を論文発表
遺伝子の発現量や転写開始部位の組織による違いをCAGEで解析
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/06/24/00992/

(2016.10.27)
理科大と京大、名大、徳島大、生きた植物の核内DNAを解析できるTALE-FP法
ゲノム編集ツールで植物のエピゲノム育種にも貢献
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/10/27/01768/

 最後に、昨日の木曜日の日経バイオテクのグリーンイノベーションメールでは、日本微生物生態学会の話題もお伝えしました。

(2016.10.27)
初の漢方植物ゲノム、ゲノム編集とエピゲノム育種、NGSで微生物生態学が躍進【GreenInnovation Vol.318】
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/greenmail/16/10/27/00023/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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