【機能性食品 Vol.259】

韓国CJ社433億円、ヤクルト240億円、明治165億円、キユーピー90億円、不二製油50億円

(2016.10.21 15:30)
河田孝雄
不二製油の大豆チーズピザ
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  【日経バイオテク/機能性食品メール】
     【2016.10.21 Vol.259】
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 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。

 まずは、機能性表示食品の届け出受理の公表のアップデイトから。

 2016年10月19日の消費者庁公表分までで、2016年4月から始まったBシリーズが167件になりました。ここ1週間で6件増えました。2015年度のAシリーズの303件(310件から、撤回の7件を除いた件数です)と併せると、470件になりました。

 この1週間では、機能性関与成分の新しいのは「無い」ようです。

 10月18日に開催された消費者庁の「機能性表示食品制度における機能性関与成分の取扱い等に関する検討会」の第10回は、傍聴取材できませんでしたが、事務局などにうかがった内容を少し記事にまとめました。

機能性表示食品、関与成分が明確でないエキスを機能性関与成分に追加
機能性関与成分検討会が報告書を11月中にもとりまとめ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/10/19/01720/

 それから今週は、10月20日に特定保健用食品(トクホ)が4品目、許可になりました。2016年9月21日以来、ほぼ1カ月ぶりです。4件とも「再許可等特保」の区分でして、新規性はありません。再許可等トクホの場合は、消費者委員会への諮問は省略されますので、迅速に表示許可が下ります。これでトクホの総数は1275件になりました。内訳は、日本国内製造品が対象の許可が1274件と、海外製造品が対象の承認が1件です。

 今回許可になった4品目の1品目は、アサヒ飲料の乳酸菌飲料「カルピス酸乳アミールS160」は、許可番号が「1654」と、2品目の東洋新薬の「1668」より、14少ない数字でした。「1653」は2016年7月15日に許可になり、「1665」は8月3日に許可になりました。ここ2カ月余りの間、「1654」は欠番だったのです。消費者庁におたずねしたところ、許可番号が決まってから、商品名に不適切な記載があることが判明し、商品名を変更したため、とのこと。この2カ月余りにわたる「時間遅れ」が生じた理由が、分かりました。このような遅れは、おそらく初めてのことではと思います。トクホの発表のときには、シリアル番号のチェックも必要なのだと、今回知りました。

 さて、今週は月曜日(10月17日)に、大阪府の中の和歌山県寄りにある泉佐野市にて、不二製油の新しい研究所を見学しました。大阪と筑波、シンガポールの研究開発3拠点のヘッドクオーターです。

 2015年春に設置したシンガポールの施設を合わせた投資額はおよそ50億円です。

 不二製油グループ本社の清水洋史社長は、先々月に訪れた韓国CJ社の新研究所の感想もお話しでした。CJジャパンに問合せしまして、4700億ウォン(433億円相当)を投じたCJ社の新研究所は、2015年11月に工事が終了したとのことです。

 430億円を超える巨額投資、ということで、不二製油の研究者らも見学したというキユーピーが90億円、今年発表の明治が165億円、それに建設開始時に240億円と発表していたヤクルト本社の例などを、まとめてみました。

不二製油、45億円投じた「りんくう共創研」を開所
大阪と筑波、シンガポールの研究開発3拠点の本部
(2016.10.19 00:00)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/10/18/01717/

不二製油がグローバル研究体制を始動、50億円で日本とシンガポールに新研究施設
(2014.12.19 10:00)
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20141219/181226/

キユーピーが17事業所集結の仙川キユーポートを10月開設、研究開発本部は府中から移転(2013.09.12 19:00)
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130912/170857/

ヤクルトが240億円で中研に研究棟4棟を新設、国際会議場や代田記念館も
(2012.05.01 12:53)
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120501/160864/

 不二製油の新研究所では、分析機器の充実ぶりも目立っていました。4年前(2012年)の10月に長崎で開催された世界オレオサイエンス会議(World Congress on Oleo Science 2012 & 29th ISF Congress―JOCS/AOCS/KOCS/ISF Joint Meeting―)での発表も、思い出しました。

(2012.10.05)
オレオサイエンスとグリーン、ライフ革新【日経バイオテクONLINE Vol.1793】
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20121005/163640/

(2012.10.03)
不二製油と阪大、超臨界クロマトMSで食用油中の3-MCPD脂肪酸エステルを迅速測定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20121003/163585/

 最後に、カゴメの取り組みや、ノーベル賞で有名になったオートファジーなど基礎研究の論文記事も、ここ1週間でとりまとめました。ぜひご覧ください。

(2016.10.19)
カゴメ、通信販売で新ビジネス「農園応援」を開始
食文化と農業に関心高い消費者に農産物を物語と共に届ける
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/10/18/01714/

(2016.10.21)
東大の水島昇教授ら、オートファジー分解機構の解明の糸口をScience誌で発表
オートファゴソームの内膜分解を促進する機構を哺乳類細胞で発見
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/10/21/01736/

(2016.10.18)
東大と北大など、最小ORFの6塩基が遺伝子発現を制御
リボソームのホウ素濃度検知に必須
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/10/18/01710/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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