【機能性食品 Vol.257】

統合データベースに200人、ゲノム豚に150人、キッコーマンが東大に寄付講座

(2016.10.07 17:00)
河田孝雄
東大のノーベル賞待機会場
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  【日経バイオテク/機能性食品メール】
     【2016.10.7 Vol.257】
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 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。

 まずは、機能性表示食品の届出情報のアップデイトから。2016年10月6日公表分までで、2016年度のBシリーズが146件になりました。ここ1週間で8件増えたようです。初年度である2015年度のAシリーズ310件(撤回を除くと303件)との合計では、456件です。

 この中では、アミノアップ化学の低分子化ライチポリフェノール「オリゴノール」を機能性関与成分とする機能性表示食品の届け出の2件目が、登場したことを紹介します。「低分子化ライチポリフェノールは運動で生じる身体的な疲労感を軽減する機能がある」と表示します。

 今回は、SDエンターエイメントのサプリメント「GLOVY BODYSUPPORT Oligonol」(届出番号:B146.届出日:2016年8月9日)です。

 1件目は、アミノアップ化学のサプリメント「Oligonol」(A156、2015年10月7日)でした。

 次に、日本食の話題を。先週のメールで、農水省の採択などを紹介しました。

 (2016.09.30)
【機能性食品 Vol.256】
消費者庁がトクホ成分の分析を依頼、農水省「知の集積」で東北大の日本食を採択(2016.09.30)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/foodmail/16/09/30/00044/

 この日曜日(10月2日)には、日本農芸化学会が、創立100周年に向けたシンポジウム
(Visionary 農芸化学100 シンポジウム)の第1回「食、腸内細菌、健康」を、京都大学で開催しました。プログラムをご覧いただくと分かるように、「日本食」がキーワードです。
http://www.jsbba.or.jp/event/jsbba_100years_1.html

 残念ながら当日、会場に行きませんでしたが、170人が参加して会場は満席だったとのことです。

 さて、今週はじめは、日経バイオテク2016年10月10日号に掲載する特集記事のとりまとめを行っていました。機能性表示食品の制度では、各社の有力素材がほぼ出そろったことを紹介しまして、併せて25年経過する特定保健用食品(トクホ)制度の歴史など、5ページにまとめてみました。

 研究者らが集まる会合などの取材のほうは、今週水曜日(10月5日)と木曜日(10月6日)は、東京大学弥生講堂一条ホールで開催された「統合データベース、実りの時へ、トーゴーの日」に、途中まで参加しました。およそ200人余りが集まったようです。

 この10月から本格始動した東京工業大学・ぐるなびの共同研究講座で、今回は研究分担者を務めている黒川顕さん(2016年4月から国立遺伝学研究所教授、それまで教授だった東京工業大学生命理工学院は現在、特任教授)は、「ゲノム・メタゲノム情報統合による微生物DBの超高度化推進」と題する発表を行いました。

 東京工大とぐるなびの共同研究講座では、「微生物ゲノム×地域」によって、食のブランディング化を進めるとのことです。

http://www.gnavi.co.jp/company/release/2016/20160928-12570.html

 次いで、木曜日午後は、都内で開かれました公開シンポジウム「ゲノム情報を活用した豚品種改良の最前線~国際競争力の向上を目指して~」を取材しました。150人余りが集まったようです。

 第2部「豚品種改良の動向と研究成果への期待」では、企業からは、グローバルピッグファーム常務取締役の高橋弘さん(育種統計学博士)が「私たちが目指す豚肉」、日本ハム中央研究所研究員の高萩陽一さん(知的財産管理技能士)が「ニッポンハムグループにおける豚生産事業とDNAマーカー育種への期待」と題した講演を行いました。沖縄のアグー豚のゲノムリシーケンスに関する発表もありました。

 日経バイオテクで連載しております「機能性食材研究」では、10月10日号では、「ウコン」をとりあげますが、その次は「ブタ」の予定です。徳島大と農研機構などのグループが発表したブタのゲノム編集技術も改めて紹介します。

(2016.09.16)
【機能性食品 Vol.254】
徳島大の新技術でブタのゲノム編集育種が加速、高知で第12回D-アミノ酸学会(2016.09.16)https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/foodmail/16/09/23/00042/

 ゲノム編集技術のCRISPRは、10月1日に東京大学に寄付講座を設置したキッコーマンの記事でも、少し紹介しています。

(2016.09.30)
キッコーマン、東大農に「醸造微生物学」寄付講座
麹菌CRISPRの丸山潤一特任准教授らが着任
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/09/30/01614/

(2015.10.24)
東大農の丸山潤一助教ら、CRISPRで麹菌をゲノム編集、
醸造用株のKO育種続々へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20151023/188127/

 最後に、オートファジーの研究業績でノーベル賞の受賞が決まりました大隅良典さんの論文被引用数の記事も、ご覧ください。

(2016.10.05 00:00)
ノーベル賞決定の大隅良典氏のhインデックスは88
オートファジーの2000年EMBO誌論文の被引用数は3220超
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/10/04/01640/

 なお、ノーベル賞予測を最近、相次いで的中させている米Thomson Reuters社の知的財産&サイエンス事業部門は、この10月から、Clarivate Analytics社になりました。

 買収したのは、Onex CorporationとBaring Private Equity Asia。35億5000万ドルでの売却が2016年10月3日までに完了しました。この売却に関する正式合意は、2016年7月11日に発表されました。Clarivate Analytics社は、4000人以上の従業員を擁し、世界100カ国以上で事業展開する独立会社として、引き続き専門性、客観性、迅速性を発揮していく、と10月3日(米国時間)に発表しました。

 水曜日(10月5日)は、18時から会場が用意されていた、東京大学のノーベル化学賞発表の待機場所に行きました。統合データベースの発表会場から10分足らずでした。

 さらに追加です。SIPの人事の記事です。1カ月前の記事もご参照くださいね。

(2016.10.05)
内閣府SIP次世代農林水産業の新PDに北大の野口教授
9月30日のCSTIで実施方針を承認、10月1日に着任
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/10/04/01641/

(2016.09.09)
内閣府SIP次世代農林水産業の新PD着任は10月1日予定
現在は、サブPDの野口伸北大教授がPD代理
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/09/08/01483/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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