【機能性食品 Vol.248】

機能性表示の届け出、静岡県の荒畑園や秋田県の大潟村あきたこまち生産者協会

(2016.07.29 17:30)
河田孝雄
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  【日経バイオテク/機能性食品メール】
     【2016.7.29 Vol.248】
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 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。先月(2016年6月)から、配信時間を原則、金曜日の午前中としていますが、今日は遅い時間になりました。

 今日午後は、東京農業大学の世田谷キャンパスで開催された東京農業大学生物資源ゲノム解析センターの2016年度セミナー「NGSの利用法最前線」の会場におりました。

[2016-7-14]
【NGS特集連動1】東京農大、国立遺伝学研究所との包括協定でゲノム解析連携強化
2017年4月新設の生命科学部にバイオインフォマティクス研究室など新設
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/07/13/01134/

[2016-7-11]
日経バイオテク7月11日号「特集」、次世代シーケンサーの新展開
ロングリードNGSが威力を発揮、ハイエンドとモバイルの2極化進む
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/theme/16/07/06/00027/

 今回はまず、先週のメール内容を訂正します。

[2016-7-22]
【機能性食品 Vol.247】、機能性表示食品、日本製粉の1件目とサントリーの2件目の共通点https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/foodmail/16/07/22/00033/

 このメールの中で、以下のような記載をしましたが、

「研究レビューを行い、絞り込んだ結果、自社グループの論文1件のみを根拠に表示をするのは、消費者庁が7月19日に発表した日本製粉の機能性表示食品の第1号「アマニオイル」(B40、2016年5月18日)と同じです」

 アマニオイルの機能性表示の届け出の内容で、1日摂取目安量の設定の根拠とした日本グループの論文は、日本製粉グループの論文ではありませでした。

 この論文の著者が、徳島大学であることは次の記事に記載しております。

[2016-7-20]
日本製粉が初の機能性表示食品、コレステロール下げるαリノレン酸「アマニオイル」
アマニ油の機能性表示で先行する日清製油とキユーピーは血圧高め対策
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/07/19/01170/

□□□記事本文からの抜粋です
 今回日本製粉は、アマニ由来のαリノレン酸に関して実施した研究レビューを踏まえて、コレステロール値が高めの方に適する旨の機能性表示を行う。「αリノレン酸は血中総コレステロール値や悪玉(LDL)コレステロール値を低下させる作用があることが報告されている」などと表示する。

 研究レビューは、日本製粉の社員2人と日本製粉が資金提供したインテリムと国際医学情報センターの計4人が実施した。文献の検索は2015年6月1日に実施し、最終的に採用した文献は、総コレステロールで3報、LDLコレステロールで4報だった。アマニ油の1日当たりの摂取量は採用文献中で約5gから13.8gと幅があったが、このうち日本人を対象とした無作為割り付け(RCT)試験で総コレステロールとLDLコレステロールの両方で有意差が確認された文献が設定している1日当たり5.49gが最も妥当とし、アマニオイルの商品設計では、1日摂取目安量を2袋11gに設定した。11g中にαリノレン酸5.5gが含まれる。

 日本人のRCT試験の文献は、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部の奥村(山中)仙示講師らが、2015年4月にNutrition Journal誌(インパクトファクター3.265)で発表したオープンアクセス論文(Nutr J. 2015 Apr 21;14:39.)。徳島大学の武田英二名誉教授がラストオーサーだ。
□□□以上、抜粋です。

 このオープンアクセス論文のAcknowledgements(謝辞)の記載に、農林水産省と貞光食糧工業(徳島県美馬郡貞光町、辻雅弘社長)から資金提供を受けた、いう記載があります。

□□□論文の記載内容を以下に掲載

Acknowledgements

We are grateful to the volunteers who participated in the study. The present study was supported by a grant from the Ministry of Agriculture, Forestry, and Fisheries (MAFF) for a food research project titled ‘Integrated Research on Safety and Physiological Function of Food’ (to E. T. and H. Y.-O.) and SADAMITSU FOOD INDUSTRY LIMITED.
□□□ここまで論文内容です。

 この論文が、日本製粉グループが関わった論文でないことと同時に、上の記事にも記載したように研究レビューで選び出した論文は複数あることも、ここで明確にさせていただきます。関係の皆様にご迷惑をおかけしております。

 ここからは、恒例の機能性表示食品の届け出公開情報から。この1週間では、7月22日(金)と7月25日(月)、7月27日(水)に更新されて、2016年度のBシリーズは、8件増えて、51件になりました。2015年度のAシリーズ310件と合計すると、361件です(ただしAシリーズには少なくとも6件の撤回を含みます)。

 この中で今回、取り上げますのは、静岡県と秋田県の企業の届け出です。

 静岡県からは、荒畑園(静岡県牧之原市、荒畑榮代表)が、2016年5月25日付で、3件を届け出しました。機能性関与成分名は3件とも「メチル化カテキン」で、「メチル化カテキンは、ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減することが報告されている」旨を表示します。商品名は「べにふうきスティックタイプ」「べにふうき粉末茶」「べにふうきディーパック」です。

 秋田県からは、株式会社大潟村あきたこまち生産者協会(秋田県南秋田郡大潟村、涌井徹代表)が、2016年5月27日付で、1件を届け出しました。機能性関与成分名は「GABA」で、「GABAには血圧が高めの方の健康な血圧をサポートする機能があることが報告されている」と表示します。商品名は「GABA(ギャバ)のチカラ 白米」です。

 メチル化カテキンとGABAについて、同様の機能性表示食品の表示を実現している例は既にあります。メチル化カテキンの機能性表示は鹿児島県の企業が、GABAは広島県の企業が、機能性表示食品の表示を既に開始しています。

[2015-9-14]
「目や鼻の不快感」対策のべにふうき茶の発売、
JAかごしま茶業は9月15日、アサヒ飲料は11月24日
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150914/187384/

[2015-7-31]
「ハウスダストなどによる目や鼻の不快感を軽減」、
JAかごしま茶業が「べにふうき緑茶」で9月半ばから機能性表示
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150731/186644/

[2015-10-20]
GABAは血圧高めに適する、サタケがGABAライスの機能性表示届け出
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20151020/188072/

 最後に、ここ1週間の記事とメールのリストを付けます。こちらもご覧ください。

[2016-7-27]
カゴメ、2016年度上期の業績予想修正で利益は2倍に
機能性表示でトマトジュース売上高4割増も寄与
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/07/27/01243/

[2016-7-27]
肝機能の改善をうたう初のサプリメントが発売
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/07/26/01240/

[2016-7-27]
理研CSRSと阪大、神戸大など、ジャガイモの有毒物質の抑制で萌芽を制御
内閣府SIPでゲノム編集育種に取り組む
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/07/26/01236/

[2016-7-28]
内閣府SIP次世代農林水産業の西尾PDが交代、ゲノム編集で「ヌルセグレガント」【GreenInnovation Vol.312】
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/greenmail/16/07/27/00014/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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