【機能性食品 Vol.244】

アピが独自素材で初の機能性表示食品、林原の水溶性繊維素材の海外展開に注目

(2016.07.01 10:00)
河田孝雄
画像のクリックで拡大表示

 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。今月から、配信時間を原則、金曜日の午前中とさせていただいております。

 まずは恒例の機能性表示食品の届け出公開情報から。この1週間では、2016年6月27日(月)に7件、届け出情報が追加公表されました。これで、機能性表示食品の届け出は合計325件になりました。2015年度のAシリーズが310件、2016年度のBシリーズが15件です。

 このうち注目したいのは、機能性関与成分が新規であるアピの「沈香の恵」です。同社は、岐阜薬科大学と共著の論文を基に届け出を行いました。

[2016-6-30]
アピ、岐阜薬科大との共著論文で初の機能性表示食品
便通を改善する「沈香の恵」を8月1日発売
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/06/30/01025/

 今週はこの他、ヤクルト本社のビフィズス菌や、林原の水溶性食物繊維の記事をまとめました。

[2016-6-28]
ヤクルト本社と東工大など、乳児期優勢のビフィズス菌は母乳オリゴ糖FLを利用
FL輸送体など分子レベルの共生機構解明をNature姉妹誌で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/06/28/01011/

[2016-6-28]
林原が水溶性食物繊維の米GRAS認証取得、海外事業化のパートナーに注目
林原のGRASはトレハロース、イソアミラーゼ、プルランに続き4件目
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/06/27/01006/

 ヤクルト中央研究所では、2013年から米Illumina社の次世代シーケンサー(NGS)であるMiSeqを用いた解析システムを2013年に立ち上げたとのことです。

 また先週金曜日(6月24日)には、天然ゴム樹木のドラフトゲノム解析の論文を発表しました。ゲノム解読の特集記事の取材を進めているところでしたので、ロングリードとショートリードの組み合わせなど大変参考になりました。

[2016-6-24]
理研CSRSとマレーシア科学大、天然ゴム樹木のゲノム解読を論文発表
遺伝子の発現量や転写開始部位の組織による違いをCAGEで解析
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/06/24/00992/

 先週金曜日には、ショートリードでゲノムを100倍読んだ成果を活用した沖縄のコメ新品種候補の稲刈りが行われました。田植えが3月11日で、収穫は沖縄県が制定している記念日「慰霊の日」である6月23日の翌日でした。温暖な沖縄ではイネは二期作ですので、これが一期目です。

 このプロジェクトを推進している沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究者は、植物エピジェネティクスユニット准教授の佐瀬英俊さんです。

 土曜日と日曜日に沖縄で開かれた第30回カロテノイド研究談話会でも、光合成の鍵分子であるとともに食品成分としては健康への寄与が大きいカロテノイドを含む生物のゲノム情報が話題になっていました。

[2016-6-13]
日経バイオテク6月13日号「機能性食材研究」(第30回)、オキナワモズク(本もずく)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/series/16/06/08/00111/

 ショートリード解読のランニングコストで圧倒的な競争力を持つIllumina社のHiSeq Xを、世界で初めて導入した民間企業として知られる韓国Macrogen社や、DNAシーケンサーの日本のスタートアップ企業として期待されているクオンタムバイオシステムズの取組みも、今週取材しました。

 「いつでもどこでもDNAシーケンシング」を具現化する英Oxford Nanopore Technologies社のモバイル1分子ナノポアシーケンサー「MinION」を用いた授業が、先週、日本の大学でも行われました。

 2015年に米Columbia Universityで実施された「Ubiquitous Genomics 2015 class」の取組みは、2016年4月に論文発表されました。オープンアクセスのリンク先は次の通りです。MinION(900ドル)を1チームで1台使用して、1チーム当たりのプロジェクト費用は982ドル足らずでした。
https://elifesciences.org/content/5/e14258

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

PR・告知製品・サービス一覧人材・セミナー・学会一覧