【機能性食品 Vol.237】

第70回日本栄養・食糧学会が兵庫県で開幕、技術賞はライオンと長崎県グループ

(2016.05.13 19:00)
河田孝雄
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 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。

 まずは恒例の機能性表示食品の届け出公開情報から。本日15時30分現在では、4月27日以降の公表はありません。308件のままです。

 機能性表示食品の表示開始については今週、記事を1つまとめました。

[2016-5-9]
小倉屋柳本、機能性表示食品の表示5件を相次ぎ開始
骨対策の大豆イソフラボン3件とLDL対策の大麦βグルカン2件
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/05/06/00660/

 今日は兵庫県の神戸市で、第70回日本栄養・食糧学会大会を取材しております。学会会場は今日が神戸ポートピアホテルで、明日と明後日は西宮市の武庫川女子大学です。

 学会の新たな会長には、名古屋大学大学院生命農学研究科教授の下村吉治医学博士が就任することが決まったとのことです。

 つい今しがたまで、技術賞の受賞講演がポートピアホールで行われていました。技術賞の受賞は2件。「ラクトフェリンの新規機能開発と機能性食品への応用に関する研究」でライオンの研究者4人が、「混合揉捻法を活用したヘスペリジン可溶化技術の開発」で長崎県立大学シーボルト校看護栄養学部長/大学院人間健康科学研究科教授の田中一成農学博士ら7人の研究者が受賞しました。

 ライオンのラクトフェリンは、機能性表示食品の“いの一番”(届出番号:A1)の機能性関与成分です。ラクトフェリンの受賞で、代表して講演なさったライオン研究開発本部生命科学研究所副主任研究員の森下聡さんは神戸出身で、今日が誕生日とのこと。グッドタイミングの受賞講演ですね。ライオンの研究者グループが、ラクトフェリンの健康機能性研究で、現在も多くの論文を追加していることをうかがいました。

今回の学会では明後日に「褐色脂肪細胞におけるラクトフェリンのエネルギー消費促進作用の検討」と題する発表を、ライオンの受賞者の1人である中村佳菜恵さんらが京都府立医科大学、京都大学、東京大学、横浜市立大学、立命館大学との連名で行います。

 一方、ヘスペリジンの技術賞は、長崎県立大と長崎県農林技術開発センター、長崎大学、九州大学、福岡工業大学の研究者の共同受賞です。ヘスペリジンの水溶性を高める機構もおもしろかったので、追って記事にまとめてまいります。

 栄養・食糧学会での発表では、林原や長瀬産業、東京大医、三基商事と京都大の発表予定の記事を今週まとめました。ご覧いただければと思います。

[2016-5-12]
林原、独自3素材の健康機能性を栄養・食糧学会で6題発表
ヘスペリジン3題と水溶性食物繊維2題、トレハロース1題
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/05/12/00690/

[2016-5-12]
長瀬産業、フラボノイドの腸管バリア保護機能を乳酸菌で強化
キムチ由来A221株の成果を栄養・食糧学会で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/05/12/00689/

[2016-5-11]
東大医、肝臓内グリコーゲンセンシングのシグナル伝達制御遺伝子を同定
特許を出願して栄養・食糧学会で発表へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/05/11/00684/

[2016-5-9]
三基商事がコーカサス乳酸菌を睡眠対策で商品化
京大の河田照雄教授との成果を来週発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/05/07/00662/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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