【機能性食品 Vol.235】

ゲノム編集学会設立と新型CRISPRの構造、クエン酸の機能表示はキリンが届け出

(2016.04.22 18:00)
河田孝雄
日本コカ・コーラの初の機能性表示食品
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 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。

 まずは機能性表示食品の届け出件数から。この1週間では今週火曜日(2016年4月19日)に7件(届出日は全て3月29日)追加され、合計296件になりました。近く300件突破ですね。

 この中でおもしろいのは、キリンビバレッジの飲料です。機能性関与成分は、テアニンとクエン酸。このうちクエン酸は、大阪市立大学や理化学研究所などで国のプロジェクトとして推進された抗疲労プロジェクトの成果を活用したものです。

[2016-4-20]
キリンが初の独自機能性でストレスと疲労感対策
日本コカの初の機能性は疲労感と眠気対策
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/04/20/00582/

 クエン酸や酢酸、酪酸などの有機酸は、腸内フローラとの関係でもおもしろいのであります。1週間前のメールも見てください。

[2016-4-15]
【機能性食品 Vol.234】
AMEDが微生物叢CRESTの公募を開始、特許庁が「食品の用途発明」の運用を開始
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/foodmail/16/04/15/00017/

 また、ここ1週間にまとめた記事をふりかえると、ソバのゲノム解読をとりまとめました。

[2016-4-20]
京大と石川県立大、かずさDNA研など、ソバのゲノムを解読
アレルゲンや食感、品質の関連遺伝子を特定
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/04/19/00579/

 半年ほど前に「機能性食材研究」の連載で、ソバをまとめたときは「ゲノム解読はあまり進んでいない」と記載したのですが、京都大学や石川県立大学、かずさDNA研究所などの研究グループでかなり進んでいたのですね。

[2015-10-16]
日経バイオテク10月12日号「機能性食材研究」(第22回)、ソバ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20151016/188011/

 この機能性食材研究の連載では、ホタテやノリなど、海の幸をこのところ紹介しております。先週、沖縄でオキナワモズクや海ぶどうも取材しましたので、追って、この連載でとりまとめてまいります。

[2016-3-30]
OISTマリンゲノミクス、オキナワモズクと海ぶどうのゲノム解読
藻類学会や水産学会で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/03/29/00459/

 最後に、ゲノム編集の動向を紹介します。

 先週金曜日(4月15日)に、日本ゲノム学会が設立されました。

[2016-4-15]
日本ゲノム編集学会が設立、9月にキックオフ研究会を広島で開催
会長は広島大の山本卓教授、設立準備委員の野地澄晴氏は徳島大学長に
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/04/15/00561/

 さらに今日4月22日には、ゲノム編集の簡便高性能ツールであるCRISPRの新型について、新たな立体構造解析の発表を、東京大学教授の濡木理さんらがCell誌にて発表しました。このCRISPR/Cpf1は、爆発的に普及しているCRISPR/Cas9に比べ、知的財産権の確保の点で分かりやすいのが、産業利用の点で大きな魅力といえます。

[2016-4-22]
東大とBroad研、知財有力なゲノム編集CpfIの構造をCell誌で発表
SPring8運休の年初にスイスでX線回折
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/04/21/00597/

 兵庫県のSpring8が、今年1月から3月まで運休していたので、回折データを追加するため、スイスのシンクロトロン施設を利用しました。まさに「Time is money」ですね。

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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