【機能性食品 Vol.234】

AMEDが微生物叢CRESTの公募を開始、特許庁が「食品の用途発明」の運用を開始

(2016.04.15 19:00)
河田孝雄
腸管フローラの論文も目立つ理研
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 まずは機能性表示食品の届け出件数から。この1週間では先週金曜日(2016年4月8日)に2件(届出日は2件とも3月25)、今週木曜日(4月14日)に5件(届出日は3月28日が4件、何故だか3月18日がファンケルの1件)、届け出受理を消費者庁が公表しまして、合計289件になりました。今回は、「機能性関与成分」の新規はありませんでした。

 一方、特定保健用食品(トクホ)では、4月12日に3品目が許可になり、累計は1243品目(許可1242品目+承認1品目)になりました。こちらも「関与する成分」の新規はありませんでした(トクホでは、機能性表示食品の機能性関与成分とは異なり、めったに新規は無いのですが)。

 さて、今週の話題としては、1週間前のこのメールでお知らせしたヒトマイクロバイオームのプロジェクト開始に関する公募が、水曜日(4月13日)から始まりました。近く、日経バイオテクの特集記事で、腸内フローラをとりまとめます。

[2016-4-15]
最長7年半、50億円の微生物叢CRESTの研究開発総括は千葉大の笹川千尋センター長
副総括は理研の大野博司GD、AMEDが4月27日に説明会
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/04/14/00548/

[2016-4-8]
【機能性食品 Vol.233】、ヒトマイクロバイオームの論文数、
日本は世界で17位、JST-CRDSが報告書を公表
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/foodmail/16/04/08/00016/

 もう1つの話題として、日本で「食品の用途特許」を認める運用を、特許庁が2016年4月1日から開始したことを紹介します。

※特許庁○特許・実用新案審査基準-審査基準の追加・改訂について
「食品の用途発明に関する審査基準」、「特許法条約への加入等を目的とした特許法等の法令改正に伴う審査基準」、「特許権の存続期間の延長登録出願に関する審査基準」の改訂について
https://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/h2803_kaitei.htm

 米国では、機能性食品による健康改善方法が特許として認められており、欧州では、機能性食品は医療行為に利用される製品として保護されることが可能でしたが、日本ではこれまで、食品の用途特許は認められてきませんでした。企業としては、研究開発投資をして新たな機能性食品を開発しても、先行投資を回収する知的財産権での選択肢がこれまで限られていました。

 特許庁の産業構造審議会知的財産分科会特許制度小委員会の審査基準専門員会ワーキンググループ(WG)で議論されまして、今回の解禁が実現しました。2016年1月13日開催の第8回審査基準専門員会WGまでは、日本食品・バイオ知的財産権センター(JAFBIC)理事の竹本一志さんが、委員を務めました。竹本さんは、サントリーホールディングスの知的財産部長です。

 日経バイオテクの記事では、内閣府SIPや帝人のニュース記事や、連載「機能性食材研究」の第28回「スサビノリ」の記事も、ご覧ください。

[2016-4-12]
内閣府SIP次世代農林水産業、「既に10数億円の経済効果」と久間議員
FRAと産総研の下痢性貝毒の標準物質が寄与
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/04/11/00532/

[2016-4-12]
帝人、豪ベンチャー機能性大麦の整腸作用を農芸化学会で発表
スーパー大麦Webサイト「大腸ラボ」を開設
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/04/11/00531/

[2016-4-11]
日経バイオテク4月11日号「機能性食材研究」(第28回)、スサビノリ(荒び海苔)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/series/16/04/06/00072/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

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