【機能性食品 Vol.231】

日本水産初の機能性表示食品、食事バランスガイドと温州ミカンで栄養疫学の成果

(2016.03.25 18:30)
河田孝雄
日本水産の関口洋一氏
画像のクリックで拡大表示

 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。

 まずは機能性表示食品の届け出件数から。この1週間では先週金曜日(2016年3月18日)に1件、今週水曜日(3月23日)に12件、今週金曜日(3月25日)に2件の届け出受理が公表されまして、合計265件になりました。

 この中で注目は、今日15時に公表された日本水産の初の機能性表示食品2件です。「毎日これ1本EPA+DHAソーセージ」(届出番号:A264、届出日:2016年3月15日)など2件。機能性関与成分名は「EPA・DHA」で、「本品には、EPA・DHAが含まれる。EPA・DHAには中性脂肪値を下げる作用があることが報告されている」旨を表示します。届出日の60日後から、この機能性表示食品の表示が可能になります。2件とも、商品そのものは2015年秋から発売していますので、順次、新しい表示に切り替わることになります。

 日本水産の取締役常務執行役員でファインケミカル事業執行の関口洋一さんは、健康食品産業協議会の会長をつとめており、日本水産はEPA関連で12件の届け出を提出したことを、2015年秋までに開示していました。ようやく受理になりました。

[2015-12-18]
日本水産が80億円でEPA年産420tの新工場
鹿島医薬品工場を2018年稼働へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/092800003/121800256/

[2015-11-24]
日経バイオテク11月23日号「特集」、4月にスタートした機能性表示食品制度
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/100900002/112100004/

 さて今回は、栄養疫学の話題をお届けします。医薬品の場合は、疫学の対象になることがいわばゴールですが、食品の場合は、栄養疫学からのエビデンス蓄積を先行させることができます。

 まずは、日本の多目的コホート研究(JPHC Study)の成果が、2016年3月23日にBritish Medical Journalで発表されました。食事バランスガイドをよく守っているほど、死亡リスク、特に脳血管疾患による死亡リスクが低下していることが示されました。

※国立がん研究センターのウェブサイト
http://epi.ncc.go.jp/jphc/773/3787.html

 同じ3月23日にもう1つ、農研機構が温州ミカンの成果を発表しました。論文発表3報分をまとめた内容でした。

[2016-3-23]
βクリプトキサンチンの血中濃度が高いと生活習慣病の発症リスク低い
農研機構が三ケ日町研究の成果を論文発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/03/23/00424/

 両方とも、なるほどという成果といえるかと思えます。

 この他、今週は日本農芸化学会の機能性食品関連記事もまとめました。ご覧ください。

[2016-3-23]
農芸化学会の講演トピックス、28題のうち6題が腸内フローラ関連
学会100周年に向けた最初のテーマも腸内フローラ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/03/22/00423/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

PR・告知製品・サービス一覧人材・セミナー・学会一覧