【機能性食品 Vol.226】

機能性表示食品で膝関節対策のSAMeが4月に登場、2年ぶりの組換え食品等調査会

(2016.02.19 19:00)
河田孝雄
「あおもりカシス」はGI第1号
画像のクリックで拡大表示

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【日経バイオテク/機能性食品メール】
    【2016.2.19 Vol.226】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。

 まずは機能性表示食品の届け出件数から。この1週間では2月15日(月)に1件、2月17日(水)に2件、そして今日2月19日(金)に1件が追加され、合計220件になりました。

 この中で注目したいのは、健康食品・化粧品の通信販売などを事業化しているインマイライフ(熊本県合志市、豊原龍太郎代表取締役)のサプリメント「チアフル酵母」(届出番号:A217、届出日:2016年2月10日)です。

 機能性関与成分は「S-アデノシルメチオニン(SAMe)」。「サミー」とも呼ばれる世界で有名な健康機能成分だが、機能性表示食品制度の届け出受理で登場するのは、これが初めてです。「S-アデノシルメチオニンが含まれるので、歩いている時、階段を上り下りする時、膝の曲げ伸ばしをする時の膝関節の違和感を緩和する機能がある」という旨の機能性表示を行う。

 同社は、このチアフル酵母と同等量のSAMeを含む酵母「SS16」を含む酵母含有食品を2014年4月に発売し、これまで国内で83万食分以上の販売実績があるとのことです。

[2016-2-18]
SAMe含む膝関節対策の機能性表示食品が4月に登場
熊本のインマイライフが「チアフル酵母」を販売開始
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/02/18/00238/

 SAMeは、厚生労働省医薬・食品衛生局監視指導・麻薬対策課の薬事監視第一係が管轄している「無承認無許可医薬品情報」では、「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に「S-アデノシル-L-メチオニン(SAMe)」として掲載されています。

 しかし、機能性表示食品は、この情報の「医薬品の範囲に関する基準」の対象外とされています。従来から対象外とされてきた「野菜、果物、調理品等その外観、形状等から明らかに食品と認識される物」「特別用途食品」の2つに、機能性表示食品が追加されました。

 今週報道した記事から、高度精製添加物の話題もお届けします。

 先週金曜日(2月12日)、農林水産省のウェブサイトに、高度精製飼料添加物が初めて掲載された記事を掲載しました。これは飼料の添加物の話なのですが、食品の添加物でも、高度精製添加物の安全性審査における取扱いについて、厚生労働省の審議会で審議が進んでいます。

[2016-2-15]
農水省、GMに該当しない高度精製GM飼料添加物を初掲載
第1号は味の素のL-Thr
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/02/13/00208/

 2015年12月11日に開催された薬事・食品衛生審議会衛生分科会の新開発食品調査部会の第3回遺伝子組換え食品等調査会の議事録がこのほど厚労省のウェブサイトに公表されました。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-yakuji.html?tid=148834

 日本食品添加物協会のバイオテクノロジーWGが、2015年6月に厚労省に出した「高度精製品の安全性審査のあり方についての要望」への対応を審議するため、遺伝子組換え食品等調査会が、およそ2年3カ月ぶりに開催されました。

 この他、イネやカイコ、腸内フローラの記事もご覧ください。

[2016-2-18]
東大の篠崎教授ら、植物の高温ストレス耐性を高める新遺伝子戦略
理研CSRSとの成果を相次ぎ論文発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/02/18/00233/

[2016-2-18]
生物研、カイコで非天然アミノ酸導入やゲノム編集
シルクで光パターニング、糸の生分解性向上
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/02/18/00234/

[2016-2-17]
味の素、糖尿病を誘起する新しい腸内細菌を特定
T-RFLPで発見、メタゲノムも活用へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/02/17/00227/

 日経バイオテクで月1回ペースで連載している「機能性食材研究」は今回、カシスを取り上げました。日本でカシスの生産量が最も多いのは青森です。

 「あおもりカシス」は、農林水産省が2015年12月に第1弾の登録を発表した農産品の地域ブランドを守る地理的表示(GI)の第1号です。

[2016-2-15]
日経バイオテク2月15日号「機能性食材研究」(第26回)
カシス(black currant)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/series/16/02/09/00035/

 2月14日のバレンタインデーに合わせて、フリーランスの松岡真理さんがまとめたチョコレートの記事も掲載しました。ぜひご覧ください。

[2016-2-14]
明治、高カカオチョコの認知症予防と便通改善効果を実証
愛知県蒲郡市と愛知学院大、帝京大学と共同
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/02/14/00211/

[2016-2-14]
バレンタインシーズンに機能性チョコが続々
低GIや乳酸菌入り、高カカオがキーワードに
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/02/14/00210/

 原則毎週金曜日に配信している日経バイオテク機能性食品メールに掲載している記者によるコラムを掲載します。

PR・告知製品・サービス一覧人材・セミナー・学会一覧