画像のクリックで拡大表示

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【日経バイオテク/機能性食品メール】
    【2016.1.15 Vol.221】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。

 まずは恒例の機能性表示食品の届け出件数から。この1週間では1月12日(火)に2件、1月14日(木)に7件が追加され、合計187件になりました。機能性関与成分の新規が無いようでしたので、記事はとりまとめてません。

http://www.caa.go.jp/foods/index23.html#notification_information

 消費者庁は、機能性表示食品制度の残された検討課題の検討会と、特別用途食品制度の検討会を、開催すると1月13日に発表しました。いずれも2016年秋を目途に報告書を取りまとめます。

 「機能性表示食品制度における機能性関与成分の取扱い等に関する検討会」は、来週金曜日(1月22日)に開催します。

 検討項目は、「栄養成分の取扱い」と「機能性関与成分が明確でない食品の取扱い」です。この検討会の委員は17人。そのうち8人は、2013年12月から開催した「食品の新たな機能性表示制度に関する検討会」の委員を務めた方々です。

 座長は、帝京大学臨床研究センター長の寺本民生さん。民間系からは、日本OTC医薬品協会の副会長を務めている上原明さん(大正製薬代表取締役会長兼社長)が委員に加わりました。

 一方、特別用途食品制度の検討は、当時、この制度を担当していた厚生労働省が08年度に行ってから8年振りになります。検討項目は「新たな食品区分を追加する仕組み」「えん下困難者用食品の区分に応じた許可表示の見直し」「とろみ調整食品の規格」などです。

 座長は、神奈川県立保健福祉大学学長の中村丁次さんが務めます。10人の委員のうち8年前も委員だった方は、中村さんお1人でした。

 これら検討会の動向を報じてまいります。

 今週は、先週の土曜日(1月9日)と日曜日(1月10日)にパシフィコ横浜で開催された第19回日本病態栄養学会年次学術集会を取材しまして、2つ記事まとめました。

[2016-1-14]
日本栄養療法協議会のパネル討論に12学会
疾患ごとで異なる栄養療法の調整を進める
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/01/14/00055/

[2016-1-13]
日本病態栄養学会の参加者が5000人に
高久史麿・日本医学会会長が特別講演
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/01/13/00049/

 この学会の教育シリーズで「消化器疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、短腸症候群)の概念、病態と治療-最近の進歩」と題した教育講演を、慶應義塾大学医学部消化器内科主任教授の金井隆典さんがなさいました。

 朝8時からのこの教育講演は、広い会場が立ち見の大盛況。勉強熱心な会員が多いのだと感じました。

 とても魅力的な講演内容でした。便移植の臨床成績についても発表がありました。

 そして翌日の月曜日(1月11日)夜のTV番組「たけしの健康エンターテイメント みんなの家庭の医学」で、順天堂大学医学部附属順天堂医院消化器内科助教の石川大さんが便移植の成果を紹介していまして、慶應と順天堂の方法論や成績にだいぶ違いがあった点も含めて、興味深かったです。

 慶應の金井さんには、1年4カ月前の特集記事にも登場していただきました。その後の進捗を、今回うかがえました。

[2014-9-3]
日経バイオテク9月1日号特集、「腸内フローラで宝探し」
腸内菌にオミックス新時代、脂質代謝物分析の革新期待
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140903/178784/

 腸内細菌の話題は、昨日の文部科学省科学研究費新学術領域研究「ゲノム支援」公開シンポジウムでも、発表をうかがいました。東京工業大学大学院生命理工学研究科の山田拓司さんの「ヒト腸内細菌と疾患」という演題名の発表です。おもしろかったです。

 基礎生物学研究所の長谷部光泰さんの講演も、優れたプレゼンテーションと感じました。「ゲノム解析から読み解く複合適応形質進化」と題する講演で、「生物には必ず突然変異が起こる。放射線や宇宙線、化学物質による変異と、複製時のミスとがあり、複製時のミスの方が多い。突然変異が必ずおこるため、進化しない生物はいない」など、明確なメッセージの連続でした。

 メール原稿の締め切り時刻になりました。今週は次のような記事も報じてます。ご覧いただければと思います。

[2016-1-12]
トクホ申請「レア スウィート」評価書のパブコメを食安委が開始
「LDL-Cの上昇を否定できない」と留意点徹底を盛り込む
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/01/12/00045/

[2016-1-12]
睡眠の質を向上するL-セリン、抗不安や冬季うつ病改善の特許も九大と
ファンケルが「快眠サポート」を2月発売
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/01/08/00035/

[2016-1-14]
産総研の生物プロセス発表会に222人
「大村氏は480種の新規化合物を発見した」
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/01/13/00052/

 来週もよろしくお願いします。