【日経バイオテクONLINE Vol.3155】

広がるリアルワールドエビデンスの利活用

(2019.05.10 08:00)
久保田文

 おはようございます。副編集長の久保田です。先日も号外でお知らせしましたが、異常な蛋白質を標的とした低分子薬の2つの創薬アプローチについて取り上げるセミナーを企画しました。基本的にはシャペロン薬と、標的蛋白質分解誘導薬を取り上げます。

 ただ当日は、その2つのアプローチだけではない、創薬の話題も取り上げていただけるのではないかと期待しています。岡山理科大学理学部臨床生命科学科の中村元直教授には、最近の研究成果に基づき、シャペロン薬だけではなく、より広く、GPCRを標的とした創薬について語っていただく予定です。いつも通り、パネルディスカッションの時間もたっぷり設けてありますので、ぜひ、会場にお越し下さい。

━━━━━◆日経バイオテク プロフェッショナルセミナー開催告知◆━━━━━
『異常な蛋白質に対する低分子薬の2つのアプローチ
               ~シャペロン薬と標的蛋白質分解誘導薬~』
開催:2019年6月7日(金) 13:00~17:30 (開場12:30)予定
会場:日経BP 本館5Fセミナーホール(東京・神谷町)
https://nkbp.jp/2vKdDJU
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 さて、本題です。最近、リアルワールドエビデンスを活用した臨床開発のトピックを連日、目にするようになりました。2019年4月には、米食品医薬品局(FDA)が、ボストンにある米Brigham and Women's Hospitalと共同で、リアルワールドエビデンス(Real world Evidence:RWE)を活用することで無作為化比較試験を代替できるか検証するためのプロジェクトを立ち上げたところです。

谷本佐理名の“FDAウォッチ”◎FDA、リアルワールドエビデンスは無作為化比較試験を代替できるか?
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/071100007/050700037/

 グローバルの製薬企業も、リアルワールドエビデンスを利活用するために、提携を活発化させています。実を申しますと、私自身ついこの前まで、リアルワールドデータとリアルワールドエビデンスって何が違うの?という感じだったのですが、最近こうした話題に触れ、取材を進めるたびに、データが持つ可能性を徐々に理解するようになりました。と同時に、口で言うほどリアルワールドデータの利活用は簡単ではないのだということも実感しています。

 “簡単ではない”ということの一端を実感したのが、先日公開した米Flatiron Health社のNat Turner CEOにインタビューしたときでした。医療情報というリアルワールドデータから臨床開発に利用できる品質のリアルワールドエビデンスを生むため、同社がどのような地道な取り組みを進めているか、是非とも、記事をお読みいただければと思います。では、本日はこの辺で。

キーパーソンインタビュー◎米Flatiron Health社のNat Turner CEOに聞く
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082400018/041700030/

 バイオ研究者やバイオ産業に携わる方、約5万人に向けて月曜から金曜まで週5回配信している日経バイオテクONLINEメールに、水曜日と金曜日に掲載している記者によるコラムを掲載します。

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