みなさんこんにちは。日経バイオテクの高橋です。ここ2、3年、日経バイオテクや日経メディカルなどの編集部に、インターンシップに来る学生が増えました。弊社が、新卒採用に力を入れ始めたということもありますが、理系の学生の就職活動に対する意識が変化しているのかなと思っています。

 弊社のインターンシップは、編集部などに配属された学生に、1週間から2週間、取材や記事執筆の体験をしてもらうというものです。各編集部はインターン生の選考に関わらないため、どのような学生が来るのかは受け入れ間近にならないと分からないのですが、ほとんどがバイオ系の修士課程の学生です。これまでインターンに来た複数の学生と話をしてみて、新鮮だったことについて書きたいと思います。

 少し前までは、学部生(主に文系の学生)がインターンシップ活動をしているイメージでしたが、今では理系の修士の学生も積極的に参加しており、多くの人が複数の会社のインターンシップに参加しているようです。

 学生に対して、「1週間(長い場合は2週間)、研究室に行かなくてよいのか」と質問してみると、「研究室は休んでいます。研究室のほとんどの学生がインターンに行きます」「先輩もインターンシップに行っていたし、同級生もやっているので、それが普通です。むしろインターンに参加しないのは不安」などの答えが返ってくることが多いです。それでも、該当期間に細胞を培養していた学生は、夜や土日に大学に行って培地交換や継代の作業をしていたようですが……。

 理系の修士の学生が就活に精を出す状況に対しては、研究力が低下すると懸念する声も聞かれます。ただ、理系の学生の視野が広がるのは、悪いことではないような気もしています。例えば、製薬企業やバイオベンチャーをカバーしているアナリストや、ベンチャー企業を支援するベンチャーキャピタリストなどの仕事を知っている日本の理系の学生はどれくらいいるでしょうか。ちなみに、私が今まで会った6人ほどのインターン生は誰も知りませんでした。個人的には、こういった分野にも理系の学生が注目したら、面白くなりそうだと思っています。