みなさんこんにちは、日経バイオテクの高橋厚妃です。2019年は、遺伝子治療や細胞医薬を含む再生医療の話題が増え、ますます同分野が注目を浴びそうです。気合を入れて取材を進めなければと気持ちを新たにしているところです。

 今回のメルマガでは、再生医療分野で私が2019年に注目するポイントを挙げたいと思います。まず、今年は再生医療等製品が相次いで実用化されそうです。治療の選択肢が増えるという医療現場へのインパクトがある他、ベンチャーにとっては承認取得が株価に影響しそうです。また、同様の再生医療等製品の開発を進めている企業にとっては、承認を得た製品の開発方針などが参考になる可能性もあります。

 2019年に承認を得る可能性のある製品の詳細については、2019年1月14日発行号の「2019年のトレンドを読み解く」にありますので、お読み下さい。
特集◎2019年のトレンドを読み解く
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082400016/010900071/

 今年注目する2つ目は、再生医療等製品の製造についてです。特に自家細胞を利用する再生医療等製品は、患者から取り出した細胞を培養したり、加工したりすることから、他家の製品と比較して製造コストがかかります。製造コストを下げる1つの方法は、製造工程の自動化だと考えられます。こうした自動化の最新の動向についても、注視したいと思います。

 そして3つ目は、今後の再生医療研究の方向性についてです。文部科学省の科学技術・学術審議会の幹細胞・再生医学戦略作業部会は、2019年8月末をめどに、「今後の幹細胞・再生医学研究の在り方について第3版(仮称)」をまとめることとしています。このタイミングで報告書をまとめるのは、文科省が2013年度から10年間で1100億円の支援を行う「再生医療実現拠点ネットワークプログラム」が、支援開始から約6年が経過しようとしており、いよいよ同プログラムが後半に差しかかったためです。昨今では、同プログラムの研究成果を企業が実用化するケースが増えるなど、産業化に大きく関連する事業なだけに、今後の方向性に注目が集まりそうです。

 何かと話題が多そうな2019年もどうぞよろしくお願いいたします。