【日経バイオテクONLINE Vol.3055】

海外からも待ち望まれる日本のオープンイノベーション拠点の成功

(2018.11.28 12:30)
高橋厚妃

 みなさんこんにちは、日経バイオテクの高橋です。先日、メディア向けの湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)の見学会に参加しました。入居パートナーの座談会を聞いていて、へーと思ったことがありました。それは、「湘南アイパークは海外からの認知度や期待度が高いらしい」ということです。

 湘南アイパークは、読者の方はご存じの方も多いと思いますが、武田薬品工業の湘南研究所に外部の企業やベンチャーに入居してもらい、オープンイノベーションを推進する取り組みです。以前にもこのメルマガで、湘南アイパークについてご紹介しました。
武田薬品の旧湘南研究所内の変貌
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/btomail/18/04/24/00377/

 湘南アイパークに入居し、国内外の製薬企業やバイオベンチャーの事業開発のコンサルティングなどを手掛けるFORESIGHT&LINX社の能見貴人社長は、「湘南アイパークは、武田薬品がやっているということで、海外で知名度がある。日本では変わったオープンイノベーションのモデルなので、さらに興味を引いているようだ」と紹介していました。

 また、湘南アイパークの藤本利夫氏は、湘南アイパークのジェネラルマネージャーに就任した際のエピソードを紹介。海外のオープンイノベーション拠点の関係者から多数コンタクトがあり、「是非湘南アイパークを成功させてほしい」と、彼らの失敗点を踏まえた助言をもらったそうです。「そこまで教えてくれる背景にあるのは、日本のオープンイノベーション拠点が成功すれば、高い基礎研究力をベースにした技術が、海外でも実用化できるチャンスになるからではないか。彼らにとっても好機なのだと思う」と話していました。

 海外からも、日本のオープンイノベーション拠点の成功が待ち望まれているようです。「日本では、海外と勝手が違うから難しい」という固定概念を捨て、日本に合った方法でオープンイノベーションを進める時に来ているようです。

 バイオ研究者やバイオ産業に携わる方、約5万人に向けて月曜から金曜まで週5回配信している日経バイオテクONLINEメールに、水曜日と金曜日に掲載している記者によるコラムを掲載します。

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