【日経バイオテクONLINE Vol.2771】

基礎研究のレベルを維持するにはどのような仕組みが必要?

(2017.09.27 08:00)
高橋厚妃

 皆様おはようございます。日経バイオテクの高橋厚妃です。日本時間の10月2日(月)の夕方は、ノーベル生理学・医学賞、4日(水)はノーベル化学賞の受賞者が発表されます。日経バイオテクONLINEで「2017年のノーベル生理学・医学賞と化学賞の受賞者予想」のアンケートを行ったところ、たくさんの方にご協力いただきました。
ノーベル賞予想、生理学・医学賞は本庶氏が断トツ、癌免疫療法が濃厚か
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/091400014/092300014/

 結果を見ると、アンケートの回答者208人中91.8%の方が、ノーベル生理学・医学賞またはノーベル化学賞を日本人が受賞する可能性について「あると思う」と答えており、日本人の受賞に高い期待を寄せていることが分かりました。

 アンケートにご回答いただいた方の約半数は、製薬、化粧品・化学、診断薬などの企業の方でした。生理学や医学を含むライフサイエンスの分野において、企業の方が、日本のアカデミアの基礎研究を高く評価していることの現れといってもいいでしょう。

 しかし一方で昨今、日本の研究力の低下を問題視する発表が相次いでいます。Nature2017年3月23日号の特別企画冊子「Nature Index 2017 Japan」では、日本は、今後10年間でアウトプットを増やせず、質の高い科学を育むことができなければ、世界トップレベルの研究国としての地位を失うリスクがあると指摘。また、文部科学省直轄機関の科学技術・学術政策研究所が2017年8月に発表した「科学研究のベンチマーキング2017」では、日本発の論文数が主要国で唯一伸び悩んでおり、既に日本は研究の質と量における世界ランクが低下していることが明らかにされました。

 この状況をどう打開すればよいのかの問いについて、私自身の答えはまだまとまっていません。研究機関や大学の画期的な取り組みをご存じの方がいらっしゃいましたら、取材に行きたいと思いますのでご一報頂ければと思います。

 バイオ研究者やバイオ産業に携わる方、約5万人に向けて月曜から金曜まで週5回配信している日経バイオテクONLINEメールに、水曜日と金曜日に掲載している記者によるコラムを掲載します。

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