【日経バイオテクONLINE Vol.2699】

医薬品開発のトレンドを把握し、今後をインスパイアーします

(2017.06.09 08:00)
橋本宗明

 皆様、おはようございます。日経バイオテク編集長の橋本宗明です。

 編集部では昨日、本誌に「パイプライン研究」を長年寄稿いただいている医薬品業界アナリストの伊藤勝彦さんを講師に招き、「創薬パイプライン研究セミナー」を開催しました。実は締め切りの関係で、セミナー開催前にこの原稿を書いているわけですが、用意いただいた約120枚のスライドの資料を見ると、大変充実したセミナーになりそうです。どんな話が聞けるのかが大変楽しみです。

 このセミナーは、 日経バイオテクONLINE法人版(PharmaBusiness)に収録する「パイプラインデータベース」の本格サービス提供開始を記念して開催するものです。パイプラインデータベースは、国内外の製薬企業、バイオベンチャー合計568社が手掛けている4090プロジェクトを収録しています(2016年5月以降に中止された化合物についても削除せずに掲載)。

 セミナーではこのうち、中止品目を除いた3769プロジェクトについて、モダリティー(抗体、低分子、細胞医薬など、分子の種類)別の分析、抗癌剤、神経精神系用薬、抗感染症薬、筋骨格器官用薬などの領域別のモダリティーの分析、開発地域の分析などを行っていきます。資料を見てみると、なるほど遺伝子治療や抗体薬物複合体(ADC)がこんなに存在感を示しているのか、だとか、この領域ではこの疾患の競争が激しくなり始めているな、といったことが分かります。もちろん、個々の領域に焦点を当てて創薬研究に取り組まれている人にすれば当たり前の話かもしれませんが、全体のトレンドを俯瞰して眺める機会はこれまでほとんど無かっただけに、非常に興味深い分析ができたのではないかと思います。

 第1回目のセミナーは昨日終了しましたが、申込段階から人気が高く、あっという間に募集を締め切ってしまったので、6月29日に追加開催を予定しています。こちらも実は残席がそれほど残っていないので、お早めにお申し込みいただければ幸いです。医薬品開発のトレンドを把握し、今後をインスパイアーするセミナーにぜひご参加ください。

<追加開催>創薬パイプライン研究セミナー 6.29開催
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/info/sl/17/05/15/00035/

 このセミナーの基になったパイプラインデータベースは、各社が2017年3月末までに開示した情報に加え、日本医薬情報センターが運営する「臨床試験情報」、米国立衛生研究所(NIH)の「ClinicalTrials.gov」、欧州医薬品庁(EMA)の「European Union Clinical Trials Register」などの情報に基づいて編集、作製したもので、原則フェーズII以降のプロジェクトを収録していますが、一部前臨床試験段階やフェーズIのプロジェクトも含みます。各プロジェクトについて収録しているのは、開発番号や「製品名」、一般名、分子種、化学構造的特徴、適応症・薬効など、剤形・投与経路など、領域、作用機序、開発企業、起源、関連特許とその登録日、日本、米国、欧州、その他の国における開発ステージ、国内と海外の発売推定年、国内とグローバルのピーク時推定売上高、開発経緯、臨床試験番号、備考、更新日の情報です(プロジェクトによっては未収録の情報あり)。

 日経バイオテクONLINE法人版では、このパイプラインデータベースを検索して詳細情報を表示する「パイプライン検索サービス」を、このほど正式にスタートさせました(詳細情報を表示すると2ポイント消費します)。日経バイオテクONLINE法人版のトップページの右側に「パイプライン検索」の検索窓を設けていますので、記事中に出てくる開発番号や一般名などを手掛かりに検索してみてください(「-」の有無などでうまく検索できない場合があるかも知れないので、幾つかの表記で試してみてください)。法人版に限定した有償サービスとなりますが、無料トライアルでも利用可能なので、法人会員でない方は、まずは無料トライアルにお申込みいただき、パイプライン検索を試しに使ってみてください。

日経バイオテクONLINE法人版のトップページはこちら
http://pharma.nikkeibp.co.jp/pb/

無料トライアルのお申し込み等はこちら。
http://nbt.nikkeibp.co.jp/bio/lp/

 ちなみに、掲載している企業の国籍は、こんな感じです。米国356、日本98、カナダ19、イスラエル16、スイス12、アイルランド10、英国8、フランス8、デンマーク7、ドイツ6、オーストラリア5、ベルギー5、スペイン4、イタリア3、オランダ3、スウェーデン3、フィンランド3、中国2、ポルトガル1、ハンガリー1、チェコ1、オーストリア1、香港1、バミューダ諸島1、ケイマン諸島1。もちろん、網羅性はまだまだ十分ではないですが、皆様にご利用いただきながら、内容も充実させていきたいと考えています。日本語で利用可能で、かつ安価に利用できる医薬品データベースとして、ぜひ新しい日経バイオテクONLINEのサービスをご利用ください。

 本日はこの辺りで失礼します。

             日経バイオテク 橋本宗明

 バイオ研究者やバイオ産業に携わる方、約5万人に向けて月曜から金曜まで週5回配信している日経バイオテクONLINEメールに、水曜日と金曜日に掲載している記者によるコラムを掲載します。

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