皆様おはようございます。日経バイオテク編集の高橋厚妃です。先日、ゼラチンやコラーゲンの研究開発を手掛ける新田ゼラチンのライフサイエンス事業を取材しました。2014年に理化学研究所などが実施した自家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞シートの臨床研究では、同社のコラーゲンが細胞シートの作製過程で利用されました。

新田ゼラチン、「再生医療向けの足場材料などにも注力している」
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/09/26/01586/

 新田ゼラチンが1918年に創業して以来、ゼラチンやコラーゲンの主な売り上げ分野が刻々と変化していることが分かりました。1970年代に入ると感圧紙、そして1980年代以降から2000年代までは写真用のフィルムの分野での売り上げが多数を占めていました。しかし、デジタル化が進んで、写真用のフィルム分野もかつてのような売り上げは見込めません。そこで現在は、食用や栄養食品などの分野に加えて、ライフサイエンス分野を強化しているところです。

 同社は、「自分たちだけでは思いつかないような、新しいゼラチンやコラーゲンの利用法があるのではないか」と考え、大学や研究機関などと共同研究を積極的に進めているといいます。同社主催で、2016年9月30日に京都で「2016ライフサイエンスバイオマテリアル研究会」を実施するなど、コラボレーションを積極的に進めている姿が印象的でした。そういったコラボレーションから再生医療などのライフサイエンス研究が進み、それらがコラーゲンやゼラチンなどの主力市場を担う日が来ることを願っています。