3週間に1回、金曜日のメルマガを担当している日経バイオテク副編集長の河野修己です。

 11月5日にジャパン・ティッシュ・エンジアリング(J-TEC)の中間決算説明会を取材してきました。
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/092800003/110900028/

 この説明会、自家軟骨「ジャック」がなぜ思うように売れないかについて、J-TECがかなりの情報開示に踏み切った点が印象的でした。

 J-TECが黒字化するには、ジャックの大型製品化が必須です。上期のおけるジャックの売上高は1億1600万円。前年同期比で2.6倍になりましたが、計画からなかなり下振れしています。ジャックを施術できる医療機関は全国200以上あり、医療機関は開拓はほとんど完了しています。しかし、実際にジャックを使用したことがある医療機関は3分の1しかありません。この状況が、ジャックの苦境を象徴しています。

 今回、J-TECはジャックがなぜ思うように売れないかについて、詳細に分析した要因を開示してきました。こういう情報は、通常はあまり開示されないものです。いわく「内視鏡で患部を開けてみると使用条件である4平方cmに足りないことが判明」「手術が難しい」「手技料が競合する治療方法より安い」「入院期間が1カ月程度かかり長すぎる」「細胞を採取してみると移植に適していないことが判明」「医師事態が再生医療に慣れていない」などなどです。

 患部面積の緩和については、PMDAと相談を開始しており、J-TECは追加の臨床試験の実施もやむなしの構えです。また、手技の簡素化、入院期間の短縮化も検討を始めています。ジャックを成長させるには、とにかく取り得る最大限の手段に取り組もうというJ-TECの本気度が感じられた説明会でした。