新春展望2018

New Year Edit for 2018-Sosei Group Corporation

(2018.01.02 08:00)
Peter Bains=そーせいグループ代表執行役社長CEO

2017年はそーせいにとって大きな進展を迎えた年であり、当社のビジネスにおいてキーとなる数々の領域において素晴らしい進歩を遂げました。

2015年のHeptares社買収に伴い、日本に拠点を置く優れた新興のバイオテック企業の1つへと急速に成長してまいりました。 当社のビジネスモデルは、患者さんのためにイノベーティブな医薬品を研究、デザイン、そして開発することを中心としています。2017年は当社にとって大きな進展を迎えた年であり、経営上、以下に特記する目標を実行してまいりました。

•Allergan、AstraZeneca、Tevaと提携にいたった各GPCRプログラムが進捗し、2017年はすべてのプログラムがマイルストン収入につながりました。1つの治験の失敗もなく、最初の3つの開発候補品が成功のうちに臨床試験へ進んだことから、これらの提携プログラムは、我々のStaR技術の正当性を実証し続けています。
•当社が期待を寄せる、自社開発により生み出されたGPCR候補薬から成るポートフォリオの開発を続けています。これから2年間は、1年に3つの候補薬を臨床入りさせることを目指しています。自社独自のGPCRパイプラインはこれから、日本におけるレビー小体型認知症(DLB)の開発プログラムにより牽引されることになります。
•Heptares Zurichの統合が完了し、自社独自のGPCRディスカバリーエンジンは、GPCR固定化の分野で引き続き世界をリードしています。構造ベースドラッグデザイン(SBDD)の活用により、イノベーティブかつ期待の持てる候補薬を、当社の前臨床パイプラインに加えていくことができるのです。
•また、日本では口腔カンジダ症治療薬SO-1105の開発を完了させ、製造販売承認申請を実施いたしました。2018年のうちに承認を取得できるのではないかと期待しています。
•元アクテリオンのAndrew OakleyをCFOに迎えるなど、そーせいを国際的なステージに展開していくにあたって重要な採用をいたしました。

当社のビジネスを強化し、また、パイプライン開発を加速する目的で、以下のような投資や交渉を戦略的に行ってきました。

•世界で最も小分子活性化RNA(saRNA)開発の進んだMiNA Therapeutics(MiNA社)への戦略的投資により、25.6%の同社株式を保有。MiNA社が開発を進める、進行性肝がんにおけるリード候補薬MTL-CEPBAのPh1/2aから得られるデータ評価により、買収の可能性を含む独占的オプションを有しています。この臨床試験が成功すれば、MTL-CEPBAはそーせいに迅速な上市が期待できる、オーファンを適応とした候補薬をもたらすことになるでしょう。また、MiNA社の持つ技術は、当社のもう1つの重要なドラッグ・ディスカバリーエンジンにもなりえます。最大総額307百万ユーロの価値を持つリサーチコラボレーションの一環として、ベーリンガーインゲルハイムがMiNA社の化合物をライセンス契約したことにも裏付けられておりますが、MiNA社は早期開発段階ではあるものの、見通しはポジティブであるととらえています。
•Allergan社との契約の改定に成功し、DLBを適応として、新規ムスカリンM1受容体作動薬を、日本で自社開発・商業化できることとなりました。DLBはアルツハイマー型に次いで多く、現在100万人近くの患者さんが日本には存在します。認知症は日本において社会的・政策的優先課題であり、このような領域において、そーせいグループとして研究開発に最前線で携わることができ、非常に誇りに感じています。

そして、機関投資家を対象とした新株発行によるグローバルな増資を実施し、190百万米ドルの資金を調達することができました。これにより、バランスシートの強化、数年先に渡り当社のパイプラインへ戦略的投資していくための財政基盤を確保することができました。

2018年は、日本に軸足をおいた国際的なバイオ企業になるこというビジョン、医薬品の研究・デザイン・開発を通じて、患者さんに新薬を提供するというミッションの遂行へ一段と注力してまいります。この目標を達成するため、2018年は重要なプログラムにおける数々の興味深い開発を進めてまいります。私たちはそれらすべてのプログラムの持つ可能性に高い期待を抱いており、StaR/GPCR技術が当社のビジネスにもたらす競争優位性を最大化することに尽力してまいります。一例ですが、X線結晶構造解析に加え、多たんぱく質複合体のより優れた構造解析にむけ、Heptares社の共同創立者でありノーベル賞を受賞したRichard Henderson博士が共同開発した低温顕微鏡(Cryo-EM)の活用を既に開始しています。StaRにより、GPCRをターゲットとした安全かつより有効な候補薬を作るため、最も詳細な構造情報を得ることのできる高補完的な2つの技術を活用することができます。

2018年は、名立たる企業が参加する世界最大規模のヘルスケアカンファレンスの1つである、サンフランシスコで開催されるJPモルガンヘルスケアカンファレンスから活動を開始いたします。当社にとってはこれが初の参加となります。バイオテックの専門家や国際的な投資家のコミュニティに対して、そーせいのストーリーについて発表する予定です。

これまで、患者さんにイノベーティブな医薬品を届けることのできる世界屈指の総合的なバイオ企業を目指すそーせいグループをサポートいただき、誠にありがとうございます。この場をおかりして、日経バイオテクの読者の皆さま並びに重要な当社株主の皆さまのひとかたならぬご支援に感謝申し上げます。

2018年の主要テーマ:
1.Continue to demonstrate clinical progress across Partnered Programs(継続した提携プログラムにおける臨床開発の進捗)
2.Leverage the StaR GPCR Discovery engine to expand our Proprietary Pipeline of drug candidates, with 3 programs to enter Phase 1 clinical studies(3プログラムの臨床入りにより、候補薬の自社パイプライン拡大にむけたStaR技術によるGPCRディスカバリーエンジンの活用)
3.Enhance Shareholder value(株主価値の向上)

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