新春展望2017

日本初の膵臓癌に対する免疫細胞療法の治験開始に向けて

(2017.01.02 00:00)
矢崎雄一郎=テラ社長

 2016年12月7日に、公立大学法人和歌山県立医科大学と医師主導治験に関する契約を締結し、テラグループは長年の夢であった樹状細胞ワクチンの薬事申請に向けて初めの一歩を踏み出すことができました。

 2013年より取り組んできた樹状細胞ワクチンの医薬品としての開発は、困難の連続となりました。自家の免疫細胞療法であり原材料のばらつきが大きいことから、製剤の品質を担保する上で様々な課題を解決しなければなりませんでした。

 そうした課題も、今まで契約医療機関における自由診療で培ってきた実績、多くの医師や研究者からの助言、そしてグループ一丸となっての取り組みによって解決してきました。2014年に薬事法が改正されて医薬品医療機器等法となり、再生医療等製品をめぐる環境が整ったことも、当社グループの追い風となりました。

 そして、和歌山県立医科大学の山上裕機教授との出会いにより、いよいよ治験の実施が現実のものとなろうとしています。山上教授は膵臓癌診療の経験が豊富で、癌免疫療法にも30年来取り組んでおり、当社グループにとってまさに強力なパートナーと言えます。

 最初の対象疾患に膵臓癌を選択したことにも大きな意味があります。膵臓癌は予後不良であり、直近25年間で発生率、死亡率ともに1.5倍に増加している難治癌の代表です。当社グループの樹状細胞ワクチンを受けていただいた方も累積で2000名を超えており、新しい有効な治療法の開発が急務となっていることから、まずは膵臓癌を適応症にしたいと考えました。

 2017年は、治験への協力を通じて癌医療への貢献を目指してまいります。また、より多くの患者さまに製品を届けるためには製造や輸送における低コスト化が必須で、これは一企業でなし得ることではありません。関連・周辺企業の皆さまとも協働し、再生医療産業の活性化に貢献したいと願っております。

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