新春展望2017

2016年の振り返りと2017年の抱負

(2017.01.02 00:00)
Peter Bains=そーせいグループ代表執行役社長CEO

 2016年はそーせいグループにとってプラスな、進歩の年となり、私たちの成長戦略を進めていく上で非常によい結果をもたらしました。

 2015年に買収しました子会社、英Heptares Therapeutics社は、今や確固として、Gタンパク共役受容体(GPCR)の固定化、GPCRをターゲットとしたドラッグデザインといった期待に満ちた領域における科学技術リーダーシップの強化、有望なパイプラインの拡大、臨床試験並びに上市に向けた新薬候補の開発促進を目指すという、当社の自律的成長戦略の中枢を担っています。

 2016年、Heptares社のビジネスハイライトは、アイルランドAllergan社とのアルツハイマー病などの神経系疾患に適応する新規ムスカリン受容体サブタイプ選択的作動薬化合物群の開発・販売に係る提携契約締結です。本提携によって125百万米ドルの契約一時金を受領、今後さらに最初の3つの化合物の開発の進捗や上市に応じて最大約665百万米ドルの開発マイルストン収入、販売目標の達成に応じて最大約2500百万米ドルの販売マイルストン収入を受領することが可能になります。また、Heptares社はすべての化合物について売上高に応じた最大二桁の段階的ロイヤリティ収入を受領できることになります。

 これとは別に、英AstraZeneca社に導出した癌免疫療法の候補薬であるHTL1071(AZD4635)の第I相臨床試験が開始され、Heptares社は提携先であるAstraZeneca社より10百万米ドルのマイルストンを受領しました。

 世界屈指の技術プラットフォームをさらに強化するため、Heptares社はGPCRの固定化に関して相互補完可能な技術を開発したスイスに拠点を持つG7 Therapeuticsを買収しました。このたびの買収は新薬候補の生産性向上につながると確信しています。

 Heptares社以外の子会社に関しては、そーせいは、口腔咽頭カンジダ症治療やくSO-1105の第III相臨床試験を終了し、現在、日本国内における承認申請の準備を進めています。承認されれば、患者さんにとって経口投与の新たな治療法を提供できる可能性があります。

 ペプチド医薬品の製造・開発技術プラットフォームを持つJITSUBO社においては、DSファーマアニマルヘルスと動物種のグレリンに関する共同開発・事業化契約を締結しました。11月にはHeptares社と重篤な消化管障害を適用としたペプチド医薬品開発にむけ、新規GPCRをターゲットとした研究開発を開始。同月、総額25億円の資金調達にも成功し、次のステージへの成長を裏付ける結果となりました。

 そーせいCVCは、他のベンチャーキャピタルと協働して、再生医療に特化した「Sosei RMF1投資事業有限責任組合」(そーせいCVCファンド)を設立しました。

 2017年は当社にとって、さらに前進し、重要かつ活気にあふれた年になると期待を寄せています。2016年以上に、私たちはHeptares社の既に提携に至った・当社独自で開発した新薬候補から成るパイプラインを進捗させ、患者さんへ画期的な新薬を届けるという当社のミッションの遂行を追求していきます。アルツハイマー病を適用としたAllergan社との提携、がん免疫療法を対象としたAstraZeneca社との提携、片頭痛の治療及び予防を適用としたイスラエルTeva Pharmaceutical Industries社との提携によるパイプラインについては、臨床試験が次フェーズへ進んでいくと予測しています。

 これらの進捗に加え、Heptares社は2016年に早期研究段階にある自社独自のパイプラインの成長を強力に進めており、2017年にはいくつかの有望な新薬候補を選択し、前臨床段階へ進めていく予定です。

 口腔咽頭カンジダ症治療薬SO-1105の日本国内における承認取得、2016年に続きJITSUBOのペプチド技術を活用したビジネス機会の発展に向けた新たなコラボレーションの開拓、これらがHeptares社の成長を後押ししていくとの見込みです。

 当社では一貫してM&Aを全体的な成長戦略の重要項目として置いており、当社の自律的成長と並行して、継続して世界的なバイオ企業になるというビジョン達成をより加速させる新たなM&Aの機会を探索していきます。

 2016年、私たちはそーせいグループの創薬エンジンの核となるHeptares社の強化に力を注いでまいりました。2017年、またそれ以降も、私たちはそれを成功の上に達成していくことができると自負しています。世界屈指の科学イノベーションに基づく明るい未来を展望し、何年先にもわたって画期的な新薬を届けることができる揺るぎない地位を築いていきます。

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