新春展望2017

臨床データが作り出す新しい世界

(2017.01.01 00:04)
末松誠=日本医療研究開発機構理事長

 患者さんの理解とインフォームドコンセントを経て得られたゲノム情報や画像を含む臨床データがセキュアに蓄積され、臨床的意義づけを行って患者さんに成果を返す仕組みを本格的に構築する元年である。

 また、医療ICTが学会や方法論で縦割りになるのではなく、「研究者のお互いがどういう情報をもっていて、どれとどれを組み合わせると患者さんにとって有用な還元ができるか」を本格的に探索する元年でもある。

 研究者の「生物学的特性」とも言えるデータの囲い込みを克服し、データシェアリングを難病のみならず成人病領域までに展開する。臨床のデータからどのような新しい基礎研究が生まれるかにも新年には期待したい。

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