新春展望2017

“2025年ビジョン”実現のためのTransformation  

(2017.01.02 00:01)
古賀淳一=第一三共常務執行役員・研究開発本部長兼研究基盤統括部長

 当社は世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献するため、昨年3月末に“癌に強みを持つ先進的グローバル創薬企業”を「2025年ビジョン」として掲げ、同時に2016年度より5年間の「中期経営計画」をスタートさせました。

 この計画では研究開発が大きな柱を担い、癌を重点領域、疼痛、中枢神経系疾患、心不全・腎障害、希少疾患を次世代領域と位置づけた上で「Standard of Care(SOC:標準治療)を変革する先進的医薬品の創出」に積極的に取り組んでいます。癌領域では、研究開発を加速化するために研究と開発の組織を一体化したグローバル組織としてオンコロジーサブユニットを昨年4月に創設しました。

 また、研究組織を領域毎に薬理と合成の両機能を有し、自らが迅速な意思決定を行うバイオベンチャーモデルに転換して、研究スピードの加速化と生産性向上を指向した体制に改編しました。さらに、先進的技術の治療応用として、自社独自のADC技術、核酸医薬技術を生かした複数の化合物の臨床試験やアカデミアとの共同によるオンコリティックウイルスの臨床応用も進めています。新設した細胞治療ラボラトリーでは、アカデミアやバイオベンチャーとの連携を軸に臨床応用に向けた取り組みをより一層強化しています。

 今年は、中期経営計画の2年目に当たり、これらの取り組みを軌道に乗せ、さらに飛躍する重要な時期と捉えています。将来の成功のためには、あらゆる活動に対して日・米・アジアなどの各地域軸とグローバル軸の両面においてPDCAをしっかりと回し続け、一人ひとりが当社の強みや技術をSOCの変革に昇華できるよう全力を尽くすことが大切です。

 多様化する医療ニーズの中で、患者さんにとってどれだけの価値を提供できるか、ということを第一に考え、SOCを変革する革新的な医薬品を継続的に創出していく必要があります。そして、創出した新しい医薬品や治療法を一日も早く、一人でも多くの患者さんに届けることで、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献していきます。

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