新春展望2017

間葉系幹細胞による細胞療法産業化の促進

(2017.01.02 00:20)
山田哲正= ロート製薬再生医療研究企画部長

 2016年は間葉系(幹)細胞を用いた細胞療法が実際の医療に供されるとともに、様々な(幹)細胞を用いたシーズの研究と開発が一段と加速した年でした。

 こうした動きと並行するかの如く、ベンチャー企業やアカデミアと製薬企業との提携も活発化し、再生医療の産業化に向けた活動が一段と熱を帯びてきた年でもありました。特に海外ベンチャーの日本への参入意欲は、再生医療等製品の新たな薬事承認制度改革を背景にしているとはいえ、驚くべき状況にあります。

 弊社においても、間葉系幹細胞を用いた細胞療法の基礎的検討を継続して行ってきており、まずは肝硬変のなかでも適切な治療薬のない非代償期の治療を目指して、2017年には臨床評価を行うべく、開発を進めているところです。併せて、再生医療のボトルネックの一つである高額費用を低減すべく、細胞培養・保管システムの自動化装置の開発を進め、同時により高い品質管理を目指した工程管理システムの導入・構築を図っているところです。

 こうした取り組みを通じて、再生医療が日本における新たな産業として定着・成長していけるよう、微力ながら貢献していければ、と思っている次第であります。

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