新春展望2017・記者の目

2017年も日経バイオテクにご期待を

(2017.01.04 00:21)
橋本宗明

 皆様、明けましておめでとうございます。1月1日から3日まで識者の方に寄稿いただいた「新春展望2017」に引き続いて、1月4日には「記者の目」として編集部員全員による、2017年の展望や抱負をお伝えしています。

 2016年は日経バイオテクの創刊35年という節目の年になったので、まず年初の1月18日号で、日経バイオテク本誌のデザインを全面的に刷新しました。また、5月には新しい試みとして、世界中で臨床開発が進められている約3000のプロジェクトを整理し、そのトレンドを領域別に分析した「世界の創薬パイプライン総覧」という書籍を出版しました。さらに9月初旬には、ウェブサイトの日経バイオテクONLINEのデザインや構造、機能を含め大掛かりなサイトリニューアルを実施しました。サイトリニューアル以降、日経バイオテクONLINEのページビューや訪問者数などのデータは前年同月の数字を大きく上回り、法人版を含めた読者の契約数は増加傾向にあります。読者の皆様に、より利用しやすいと感じていただけることを狙ったサイトリニューアルはある程度成功したと考えていますが、コンテンツの内容や、サイトの機能、使い勝手はまだ十分とは考えていません。今後も読者の皆様のご意見をお聞きしながら改良を続けていきたいと考えていますので、ご意見をお寄せいただきたく、よろしくお願いします。

 さて、2017年は私が就職してちょうど30年目なので、30年前のことを少し思い出してみました。当時はパソコンがまだ1人1台は配備されておらず、何よりもまだインターネットがなかった時代で、情報収集といえば図書館に行って地方新聞を片っ端からめくったり、伝手を頼って電話を掛けてはあれこれ聞きだすといった具合でした。ネタ集めというか、実際に取材する相手を特定するところまでの作業で大きな苦労をしていたことを思い出します。実際にインタビューしたり原稿を書いたりする作業はそれほど大きく変わっていないのですが、居ながらにして入手できる情報の量が莫大に増加し、情報収集が圧倒的に効率化したことにあらためて気付かされます。

 ただ、その分仕事にゆとりができたのかというと、むしろ逆のように感じます。思うに誰でもコストを掛けずに情報収集できるようになったために、その部分の価値が大きく低下したということなのでしょう。この傾向は今後も加速することはあっても逆行することはないでしょう。したがって、ただ数多くの情報を集めるだけでは無く、その中から独自の視点でより価値のあるものを選択して、読者に分かりやすく、利用しやすい形で提供することを、これまで以上に心掛けていかなければならないと考えています。

 また、10年、20年といった単位で考えると、メディアの在り方も大きく変わりました。紙媒体からインターネット、セミナー、イベントと、情報発信の手段や機会が増える一方、SNSやキュレーションメディアの登場など、情報の出し手の多様化も一気に進みました。そんな中で、我々のような専門メディアに求められる役割をあらためて考えると、これまでのように中立的な情報発信をするだけでなく、専門分野の発展をより積極的に後押しするような取り組みがあってもいいように感じています。

 そんなわけで、まだ詳細は紹介できませんが、新しいサービスを皆様に提供すべく準備を進めているところです。セミナーや書籍でも幾つか新しいものを用意しています。今年も日経バイオテク編集部と、編集部員の面々をよろしくお願いします。

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