イノベーションの系譜─ヘムライブラ誕生の舞台裏 第1回

革新的な抗体医薬の登場

(2019.09.30 08:00)1pt
橋本宗明

 スイスRoche社が販売する血友病Aの治療薬「ヘムライブラ」(エミシズマブ)が快進撃を続けている。2017年11月に米食品医薬品局(FDA)から、世界で初めての承認を得て以降、2018年2月には欧州で、3月には日本でも承認を獲得。当初は血液凝固第VIII因子製剤に対するインヒビター(自己抗体)が出現して効果が得られなくなった血友病Aを対象に承認を取得していたが、その後、2018年10月に米国で、12月に日本で、2019年3月に欧州で、自己抗体を保有しない血友病Aの患者にも適応を拡大し、売上高を急伸させている。

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橋本宗明
日経ビジネス編集委員、日経バイオテク編集委員
橋本宗明(はしもと ひろあき)  1987年京都大学農学部卒業、同年日経マグロウヒル社(現日経BP)に入社。2006年にバイオ産業の専門ニューズレター日経バイオテクの編集長に就任。以来、一時薬剤師向けの日経ドラッグインフォメーションの編集長を務めるが、10年以上にわたって日経バイオテク編集長を務め、日本のバイオテクノロジー産業や医薬品業界の研究開発と産業化の動向を報道してきた。2019年4月より現職。
 イノベーティブな製品開発はどのようにして成し遂げられたのか。国内バイオ企業が実現したイノベーションの舞台裏に、橋本宗明が迫ります。

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