バイオエコノミー──日本が選択すべき道──(第5回)

バイオエコノミーとSDGs

(2017.12.04 07:58)1pt
五十嵐圭日子=東京大学大学院農学生命研究科生物材料科学専攻准教授 兼 フィンランドVTT技術研究センターFiDiPro Professor

 2016年春からVTTフィンランド技術研究センターで仕事をし始めた著者が、日本におけるバイオエコノミーの認知度の低さに気づき、色々なところでその危機感を話すようになって早1年半がたつ。その間何度も「我が国もバイオエコノミーという概念を受け入れるべきである」と主張してきたが、最近になってようやく話を聞いてくださる人の数も増えてきている気がする。

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編著者:日本バイオ産業人会議(JABEX)
JABEX  JABEXは日本の広範なバイオ産業の代表者が結集し、バイオ産業の健全な発展のため、バイオ産業が抱える課題に取り組み、提言し、行動する組織です。農林水産・食品産業技術振興協会の荒蒔康一郎会長(キリンビール元社長)が世話人代表を務め、主要バイオ関連企業の経営者らが会員に名を連ねます。本連載は、JABEXの取りまとめにより、バイオ関連の研究者、各団体の関係者らに執筆いただく予定です。
  「バイオエコノミー」という言葉は、日本では聞き慣れないが、経済協力開発機構(OECD)が2009年に「2030年に向けてのバイオエコノミー:政策課題の設定」とする報告書を出して以来、欧米アジアの各国ではそれぞれの国に見合ったバイオエコノミー戦略を策定し、再生可能な生物由来の資源の活用と、それを経済成長に結び付ける方針を打ち出している。本連載では、こうした海外を中心とする動向を紹介しながら、日本としてこの課題にどう取り組んでいくべきかを、読者と共に考えていきたい。

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