バイオエコノミー──日本が選択すべき道──(第1回)

日本の新たなバイオ戦略に関する議論に向けて

(2017.09.26 00:00)1pt
荒蒔康一郎、坂元雄二

 「バイオの力はこんなもんじゃない。もっともっと社会に貢献できるはずだ」──。

 この記事を読まれている方の中には、自分が携わる事業や研究の対象や手段としての枠を超えて、バイオが地球規模の課題の解決に貢献しつつ、新たな産業を生み出す姿を思い描いている方が少なくないと思う。実際、日本は複数のノーベル賞受賞者を輩出するなど基礎研究で一定の評価を受けており、また世界を相手に戦うバイオ関連企業も多数存在する。一方で、ゲノム配列などのビッグデータ、ゲノム編集、合成生物学、デジタルとの融合など、様々なプラットフォーム構築や基盤技術開発において、国家が中心となって推進する、あるいは潤沢な資金提供を受けたベンチャーが存在する、欧米や中韓の後じんを拝しているとの指摘もある。

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編著者:日本バイオ産業人会議(JABEX)
JABEX  JABEXは日本の広範なバイオ産業の代表者が結集し、バイオ産業の健全な発展のため、バイオ産業が抱える課題に取り組み、提言し、行動する組織です。農林水産・食品産業技術振興協会の荒蒔康一郎会長(キリンビール元社長)が世話人代表を務め、主要バイオ関連企業の経営者らが会員に名を連ねます。本連載は、JABEXの取りまとめにより、バイオ関連の研究者、各団体の関係者らに執筆いただく予定です。
  「バイオエコノミー」という言葉は、日本では聞き慣れないが、経済協力開発機構(OECD)が2009年に「2030年に向けてのバイオエコノミー:政策課題の設定」とする報告書を出して以来、欧米アジアの各国ではそれぞれの国に見合ったバイオエコノミー戦略を策定し、再生可能な生物由来の資源の活用と、それを経済成長に結び付ける方針を打ち出している。本連載では、こうした海外を中心とする動向を紹介しながら、日本としてこの課題にどう取り組んでいくべきかを、読者と共に考えていきたい。

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