バイオエコノミー──日本が選択すべき道──(第6回)

日本版バイオエコノミーとアカデミアにおけるSDGsの推進にむけて

(2018.01.16 08:00)1pt
荒勝俊、木野邦器

 2017年6月15日、ショッキングなニュースが世界を駆け巡った。英放送協会(BBC)のドキュメンタリー番組『新たな地球を求めての旅立ち(原題:Expedition New Earth)』の中で、理論物理学者Stephen Hawking博士が、「人類に残された時間はあと100年しかない」という衝撃的な未来予測を語った。BBCのインタビューによると、地球温暖化はもう後戻りできない転換点に近づいており、最悪のシナリオは「気温250度、酸性雨が降り注ぐ金星のような高温の惑星へと地球が変貌していく」ということだ。残念ながら、Hawking博士のこの問題提起は、日本ではほとんど報道されなかった。

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編著者:日本バイオ産業人会議(JABEX)
JABEX  JABEXは日本の広範なバイオ産業の代表者が結集し、バイオ産業の健全な発展のため、バイオ産業が抱える課題に取り組み、提言し、行動する組織です。農林水産・食品産業技術振興協会の荒蒔康一郎会長(キリンビール元社長)が世話人代表を務め、主要バイオ関連企業の経営者らが会員に名を連ねます。本連載は、JABEXの取りまとめにより、バイオ関連の研究者、各団体の関係者らに執筆いただく予定です。
  「バイオエコノミー」という言葉は、日本では聞き慣れないが、経済協力開発機構(OECD)が2009年に「2030年に向けてのバイオエコノミー:政策課題の設定」とする報告書を出して以来、欧米アジアの各国ではそれぞれの国に見合ったバイオエコノミー戦略を策定し、再生可能な生物由来の資源の活用と、それを経済成長に結び付ける方針を打ち出している。本連載では、こうした海外を中心とする動向を紹介しながら、日本としてこの課題にどう取り組んでいくべきかを、読者と共に考えていきたい。

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