バイオ村の住民投票

ノーベル賞予想、バイオ分野は本庶氏、坂口氏、石野氏の受賞に期待

(2018.09.27 08:00)
日経バイオテク編集部
図1 ノーベル賞の受賞が期待される日本人研究者 編集部が挙げた受賞者候補に自由記入された受賞者候補を加えたものを並べた
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 日経バイオテク編集部では、2017年9月18日から22日にかけて、第4回バイオ村の住民投票と題して、読者を対象に2018年のノーベル生理学・医学賞、ノーベル化学賞の受賞者に関する調査を実施した。有効投票数は114票。

 2018年、ノーベル生理学・医学賞またはノーベル化学賞を日本人が受賞する可能性については、91.2%が「あると思う」と回答。2015年の北里大学大村智特別栄誉教授(生理学・医学賞)、2016年の東京工業大学大隅良典栄誉教授(生理学・医学賞)の後に続き、2年ぶりの日本人の受賞を予想する声が多かった。

 「あると思う」と答えた投票者に、ノーベル生理学・医学賞またはノーベル化学賞を受賞する可能性が高いバイオ分野の日本人を2人まで選んでもらったところ、京都大学大学院医学系研究科の本庶佑客員教授が、58票で第1位だった(表1)。本庶客員教授は、抗体クラススイッチの制御機構を解明した他、主宰する研究室で「オプジーボ」(ニボルマブ)の標的であるPD1/PD-L1分子の同定や機能解明を進め、癌免疫療法の新たな可能性を切り開いた研究者として知られる。

 昨年に引き続き、第2位に選ばれたのは、19票を獲得した大阪大学免疫フロンティア研究センター(IFReC)の坂口志文特任教授(大阪大学名誉教授兼京都大学名誉教授)。坂口特任教授は、転写因子Foxp3を発見し、制御性T細胞の世界的権威として知られる。また、昨年に比べて票数を伸ばし第3位につけたのが、17票を獲得した九州大学の石野良純教授だ。石野教授は、第3世代のゲノム編集技術CRISPRの基礎となった繰り返し配列を大腸菌で発見した人物で、ノーベル化学賞の受賞が期待される。

 第6回バイオ村の住民投票の投票者の背景は、男性が84.2%、女性が15.8%。勤務先は、大学・研究機関が34.2%と最も多く、製薬企業(22.8%)、その他企業(17.5%)、食品企業(4.4%)、診断薬企業と研究機器企業(2.6%)の順で多かった。年齢は、50歳代が42.1%と最も多く、次いで40歳代(18.4%)、60歳代(18.4%)、30歳代(14.9%)が続いた。最終学歴は、国内大学の博士修了が57.9%と最も多く、次いで国内大学の修士修了(25.4%)、国内大学の学部卒(21.9%)が多かった。医師免許取得している投票者は、全体の5.3%だった。

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