大手製薬企業が大きく成長し、次々とつくば学園都市に新研究所を建設し始めたのは1980年代前半のことだった。そのさきがけとなったのは1982年に移転したエーザイである。資金的に余裕のなかった中外製薬では、数年遅れで新研究所建設計画が打ち出された。田園型の研究所というキャッチフレースで、東京・豊島区から静岡県御殿場市へ移転する内容だ。東京から100㎞以内の距離という条件を満たす地点として他にも何カ所か候補が挙がったが、最終的に御殿場に決まった。「時は金なり」のバブル経済時代の真っただ中の1987年6月だった。

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